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注目ファンド「おおぶねグローバル(長期厳選)」の概要が判明

この記事は約4分で読めます。

先日、日経新聞などで「成功時のみ報酬」として大きく報道された話題のアクティブファンドの概要がようやく判明しました。
(参考)投信基準価格が最高値更新時のみ運用報酬取る商品、農林中金系ー報道(ブルムバーグ)

通常、投資信託においては、運用残高に対して、運用会社、販売会社、事務を管理する信託銀行の3者に対し信託報酬が一定の割合で支払いがなされます。(その原資を払うのは、私たち投資信託の購入者=受益者)

このファンドは、このうち運用会社の部分について、良い運用成績をあげない場合は「無報酬」(成功時報酬)とするものです。これまでも、成功時報酬の考え方を追加的に取り入れたものはありましたが、完全に報酬がない期間が原理的に発生するのはこれが「日本初」とのことです。

今回判明したファンド概要

ファンド名

「おおぶねグローバル(長期厳選)」

運用会社

農林中金バリューインベストメンツ株式会社(以下「NVIC」)(公式HP

販売会社

SBI証券および楽天証券

販売開始

2020年4月1日(予定)

運用内容

株価ではなく企業価値に着目し、2007年より蓄積してきた独自ノウハウにより「持続的に企業価値を増大できる数少ない企業」を見極め、「長期投資」を行なうファンドシリーズ。今回取扱いを開始する「おおぶねグローバル(長期厳選)」は、NVICがこれまで選定してきた北米・欧州・日本の「構造的に強靭な企業®」の中から、確信度が高いと考えられる 20~30 銘柄を厳選し長期投資を行うことで、長期安定的なリターン獲得を目指す。

信託報酬(運用会社基準報酬ゼロ)

運用の良し悪しにかかわらず運用会社が一定の手数料を基準報酬として受領する慣行とは一線を画し、当ファンドにおいては、下表(※1)のとおり運用会社向け基準報酬をゼロとすることと致しました。本ファンド運用会社であるNVICは、ハイ・ウォーターマーク方式(※2)により、当該リターンの 10% (税抜き)を成功報酬として受領します。
表(※1)(※2)など詳細はNVIC「プレスリリース」参照
スタート時点の投資家が負担する信託報酬は0.30%(税抜き:販売会社0.271%・信託銀行0.029%:純資産総額500億円未満の場合)となる見込み。

当ファンドに込められた熱い想い

〜受益者と同じ船に乗る〜
今回、このファンドに対して、農林中央金庫グループ・NVICが込めた想いを一言で表すのが「同じ船に乗る」ということ

投資家(受益者)がリターンが得られ続ける状況を作り出すこと=NVICも成功報酬が得られるという同じ利害関係となります。そして単に金銭的なリターンにとどまらず、もう一つ、NVICが投資家に提供できると考えていることがあります。

もう一つ、私たちが皆様に確実にお届けすることをお約束できる「価値」、それは皆様の代わりに世界中を飛び回って徹底的に企業を調査し、その内容を皆様にご報告することです。加えて、投資先企業の事業内容を見ていただいたり、投資の楽しさを感じていただけるような機会を作ること

私が加工したものではなく、どうか以下のNVICのnoteに書かれたメッセージを直に読んで、その「熱さ」を感じてください。

(参考)ゼロに込めた想い〜受益者と同じ船に乗る〜(NVIC note)

私の当該ファンド誕生を受けた投資方針

私は既に先行して投資が可能となっている米国に投資する「おおぶね」の受益者です。
(参考)「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」に12回目の投票 #foy2019

このファンドも「月次レポート」にある通り、30銘柄未満の「厳選」されたファンドでしたが、今回のファンドは「北米・欧州・日本の「構造的に強靭な企業®」の中から、確信度が高いと考えられる 20~30 銘柄を厳選し長期投資を行う」としており、投資する地域は拡大しますが銘柄数は既存の「おおぶね」とほぼ同様の組入れ数を想定しており、厳選度という意味ではさらに上を行く形となります。

現状わかることはここまでなので、現時点では私が投資するかどうかは未定ですが、私にとっては既存のファンドとの米国への投資が重複することが、少しネックですかね。

いずれにしても、運用業界に対して大きなパンチを放ったNVICと新ファンドの行方には、今後とも注目していきます。

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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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