『ビジネスマンのためのクオリティ・リーディング』(三輪裕範)は必読の読書論

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この本は超オススメです。

まずは本書のタイトルにもなっているクオリティ・リーディングの定義から

今はやりの速読術によって「質よりも量」を求める、読書量重視の「クオンティティ・リーディング(quantity reading)ではなく、読書自体の「質」をより重視し、むしろ読書における非効率をよしとする(quality reading)」という読書スタイルです。

年間40冊から50冊程度の本を厳選した上で丹念に精読し、少数ながらも厳選した本を読むという習慣を長期にわたって継続していくことが重要と著者は言います。

では、本書を読んで私のアンテナに引っかかったポイントを挙げておきたいと思います。

・重要なことは、読書をすることによって知的刺激を受け、その刺激をもとにして、「自分で考える」こと
・本を読んで面白いとか重要であると感じて線を引いたところを、週末に約2時間かけて、ノートに書き移す。そのノートを繰り返し読む
・目的先行型インプットは能率はあがるが、能率をあげすぎると欠陥が出てくる。目的に関係しない部分をどんどん切り捨てていけば、自分が設定した目的から一歩も出られないことになるからである。
・精読の50冊は、速読の500冊をはるかに凌駕する
・書き写しを行う文章は厳選に厳選を重ね、1冊の本で10箇所程度が一つの目安
・読書や勉強による理解が進み、それに関する自分の実力がつくのは、やはり土日の「まとまった時間」
・「スキマ時間」を過大評価するな。「適時適書」を心がける。スキマ時間は語学学習や短編小説に向いている。
・「年間600時間勉強法」:週日の毎朝1時間と土日3時間ずつを確保する
・自分の本棚を眺め、自分の「ホームグラウンド」(知的関心テーマ)を確認。自分のホームグラウンドでない読書は、問題意識が希薄であるために無目的な読書になりやすい。
・リアル書店は「セレンディピティ」が起こりやすい場所
・ライバルに差をつける本の見つけ方:新聞朝刊第一面最下段の広告欄は広告元の中小出版社が自社の命運を賭けるような自信作が多い。
・本の中で紹介されている本に注意を払う。たとえその本を買わないとしても、興味を持った書名や著者名は、何らかの意味をもつ本である可能性が高いので、メモを捨てないこと
・口述筆記本は買うな
・第一章の出だしの部分は、著者が最も力を入れて買いている。そこがダメなら読む価値なし。
・30代までは「拡張志向」、40代からは「収束志向」を心がける。
・専門書はどんなに退屈で理解しにくくても、とにかく決して途中で投げ出さない(一般書との違い)。専門書を読む大きな目的の一つに知的忍耐力を鍛えるという側面があるから
・何度も読み返す本を持つ。自分にとっての究極の一冊とも言うべき「ザ・ブック」
・著者の「ザ・ブックス」は以下の6冊。(私は『幸福論』を除き持っています)






・「ある本はその味を試み、ある本は呑み込み、少数のある本はよく噛んで消化すべきである」(フランシス・ベーコン)。まさにベーコンの言う「少数の消化すべき本」を見つけ出すことこそが「クオリティ・リーディング」の究極の目標
・「批判的読書」は「非難的読書」ではない
・本というのは「いいとこどり」をすればいい
・単に本を読んでその内容を理解するだけでは読書をする価値の半分しかならない。読後のフォローアップのほうがはるかに重要
・ノートに写す際には、なぜその文章に自分が刺激されたのか、興味を持ったのか、ということについて、もう一度自分でよく考えた上で、自分にとって刺激的で魅力的な見出しを考えてつける
・見出しと文章を書き写したノートを、どんなに短時間でもいいから、とにかく毎日読み返す習慣をつける
・「人間は忘れる動物」であり、本を読みっ放しにしてはいけない

<最後に一言>
著者は実際には年100冊程度読んでいるそうなのですが、蔵書は2万冊以上と書いてありました。計算が合わないぞ(笑)。

冗談はさておき、本書には上記で紹介した本以外にもたくさんの参考書が引用されており、それらを咀嚼した著者が半年をかけて書いた力作に仕上がっています。

今回、私はKindleで再読して改めて良い本だと思ったので、自分自身のフォローアップと兼ねてブログで取り上げました。間違いなく読んで損のない一冊です。

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