つばめ投資顧問の「顧問」に就任

2016年9月に読んで良かった3冊の本

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9月は19冊読了しました。その中で、個人的に比較的満足度が高かった本が3冊ありました。

・大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争(辻田真佐憲)
・日本農業への正しい絶望法(神門善久)
・男こそアンチエイジング(伊藤和弘)

まず、1冊目は『大本営発表』という「いかつい」タイトルの本です。

大本営発表とは、日本軍の最高司令部だった大本営が1937年11月から1945年8月までに行った戦況の発表のことです。

ご存知かと思いますが、この大本営発表のデタラメぶりは想像を絶します。

「大本営発表によれば、日本軍は太平洋戦争で連合軍の艦隊を四十三隻沈め、空母を八十四隻沈めたという。だが実際のところ連合軍の喪失は、戦艦四隻、空母十一隻にすぎなかった。つまり、戦艦の戦果は十・七五倍に、空母の戦果は約七・六倍に、水増しされたのである。反対に、日本軍の喪失は、戦艦八隻が三隻に、空母十九隻が四隻に圧縮された。」と本書にはあります。

なぜ、こんなことになってしまったのか。

その答えは、「政治と報道の一体化」にあるというのが著者の見解であり、メディア史の反面教師として、二度とこうしたことを繰り返さないためにも、一度は大本営発表について概観することは必要ではないでしょうか。

次は農業に関する本

近年、農業と言えば「成長産業化への期待」「規制緩和」だとか「六次産業化」「企業の参入」等前向きな文脈で語られることが多いと思います。農業を「遅れた産業」と捉え、工業分野等の他の日本が得意とする技術・ノウハウを移入することで大きな成果が出ると期待されています。

しかし、日本の農業について知り尽くした著者からすれば、そうした議論はまやかしであり、日本農業の崩壊は加速することはあっても止まりそうになく、おそらく手遅れだと言います。

「自称・改革派」も「自称・保護派」も現実から目を背けて虚構に逃避していると厳しい論調の本書。一体全体、何が日本農業の正しい姿なのか。本書は読者に厳しく問いかけます。

最後は健康本です。

アンチエイジングと言えば、女性向けの本が多いと思いますが本書は男性向け(注:管理人のエルは男です。念のため)

男性機能の衰えは心筋梗塞の予兆と聞いたらびっくりしませんか?

本書はそうした男なら必ず知っておきたい「男の健康リテラシー」と最先端の医学に基づくアンチエイジング法が非常にわかりやすく書かれています。

I hope you like it.

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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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