やはり気になる米グラウカス「伊藤忠」レポート

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大手総合商社の伊藤忠商事。最近では、資源・エネルギー分野で三菱商事や三井物産といった同業他社が軒並み巨額の減損を計上する中、ついに利益では業界No.1の存在となりました。

その伊藤忠を巡って、米国のグラウカス・リサーチ・グループというところが会計処理に大きな疑義があるとレポートを公表。大きな話題となっています。

先日のエントリー「会計不正の番人が狙いを定めたのは「伊藤忠商事」」では、

「私は詳細分析はするつもりは、さらさらないのですが」と書きましたが、やはり気になりレポートを入手して読んでみました。

(グラウカスHP)⇒日本語でレポート入手可能(該当リンク

刺激的な文字が並ぶ

一部抜粋します。

・「弊社の見解では、伊藤忠商事の記録的な利益は幻影に過ぎない」

・「弊社の経験上、このように同業他社と比較して目立って小さい標準偏差を見せる企業は、一貫した業績を達成するために利益を何らかの形で操作している可能性が高い。」

・「期末直前に奇跡的に出現した疑わしい特別利益」

・「東芝は7年間で利益を1,518億円水増ししたというスキャンダルによって崩壊寸前まで追い込まれた。伊藤忠は2015年3月期だけで、炭鉱への投資にかかる連結会計への減損損失の認識をすることなしに区分変更することで当期純利益を1,531億円水増しした可能性があると弊社は考えている。この点を訂正しただけで、伊藤忠の当期純利益(3,006億円)は51%減の1,475億円となったはずである。」

上記では会計処理の詳細はありませんが、レポートでは伊藤忠商事が採用しているIFRSの会計処理について細かくツッコミがありました。

コメント

私は公認会計士や税理士等の資格を持たない一般のサラリーマンです。そのため、このレポートの中身の妥当性について、公の場で語る資格はありません。

ただし、グラウカスが言わんとすることは理解できました。(正しいとか、間違っているという点については見解は表明しません)

このレポートの公表を受けて、伊藤忠商事では「適切な会計処理をしており、監査法人トーマツから適正意見を取得している」と反論。

また、日本取引所グループもグラウカスが株式を空売りしてからレポートを公表するのは倫理的に疑義があるとしたうえで、不自然な取引がないかどうかなど、自主規制法人や証券取引等監視委員会が調査することは可能との見解を示しています。

東芝の問題を引き合いに出すまでもなく「大手監査法人がお墨付き」を与えただけでは、企業の決算書が本当に適正かどうかは分からないのは言うまでもありません。

関係者は、本件についてうやむやにするのではなく、はっきりと白黒をつけてもらいたいと思います。

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