セミリタイア5年目の2023年を総括

【読者の質問】個別株の分散投資の進め方について

この記事は約3分で読めます。

普段、ブログ等への質問は原則としてお答えしていないのですが、時々、応対しています。

今日、以下の質問がありましたが、早速、私の考えをお答えしたいと思います。

<ご質問内容>

(原文のまま:一部本名などは削除)
エル 様
はじめまして。この度、「エル式米国株投資で1億円」を拝読しました。たぱぞう様のブログで紹介されていたので、少し気になり。
私は、この2年間、SPXLをNISAの上限で購入するという投資を続けており、467万円分の資産になりました。とはいえ、これを永続的にする訳ではなく、2023年の12月までには1,000万円達成し、その後、VTIに乗り換えることを思案していました。
エル様の本で気になったのは、P.139からの個別株投資。VTIではなくこちらに切り替えることも考えたのですが、毎月10万円分ですと、1銘柄1万円としても、例えばNIKEは直近142ドルですから、買えません。個別株の分散投資は、どのように買い進めれば良いのでしょうか。

<ご回答>

出版早々に本を読んでいただき、ありがとうございます。

まずSPXLというのはDirexion Daily S&P 500 Bull 3X Sharesのことで、S&P500指数の3倍の値動きになるように運用するETF(上場投資信託)ですね。

このETFはご認識されている通り、マーケットが上り調子の時は良いですが、一旦、下落局面に転換しそれが長引くと毎日胃が痛くなるような商品ですね(笑)

ですので、私もこれに永続的に投資するよりかは、他の資産にスイッチする方が投資を安心して長く続けることが出来ると思います。

さて、以前、私のブログで「「何に投資したらいいですか?」は答えるのが難しい」という記事を書いている通り、何に投資するかが相応しいのかは本当は難しいのですが、今回は「個別株投資への移行」に関するお話ですので、私の考えを述べますね。

まず、本にも書いたように米国株は1株から投資できますが、参考としてお示しした「最強の10銘柄」の銘柄の株価の水準も様々でご指摘の通り、10万円の予算があっても10銘柄を一度に買うのは無理ですね。

ですから、もし既存のETFを保持したままで個別株を買おうとすれば、少しずつ買える銘柄から買っていくか、毎月の購入を一旦やめて10銘柄買える金額まで投資可能資金が増えてから買う、の大きく2パターンになるかと思います。

本来であれば、特定の銘柄・セクターに偏らない方がいいので全部なるべく同じ時期に投資した方がいいと思いますが、既存の投資の方がずっと大きいので、あまり神経質にならず少し一番良さそうな銘柄を買ってみて「個別株」の感じを掴むというのも一つの考え方でしょう。

なお、ブル3倍をお持ちでしたら、個別株の値動き自体はむしろ気にならないですね(笑)

最後に一言

この2年間は新型コロナショックはありましたが、非常に速く相場は回復し投資していた人が報われる局面でした。私は中長期での米国株投資について現状では特に懸念していませんが、リーマンショック級の大幅な調整はなくとも、2〜3割市場が下落することはいつ起こっても不思議ではない(何か具体的に予期しているわけではありません)と考えています。(株式市場というのはそういうものです)

そういう意味では、プレーンではないレバレッジのかかった既存のETFを個別株なりVTIなり他のものにシフトする時期をいつにするかを、むしろ先に考えては如何でしょうか?

注:株式市場の短期的(2年は短期の部類)な動きは全く読めません。何もせずブルで放置が正解となるかもしれません。最終的にはご自身でよく考えてご判断ください。

以上です。

冒頭に書きました通り、こうした質問に対しては「原則」お答えしていないので、よろしくお願いいたします。

P.S.
自分で買い値を指定できませんが、SBI証券には「米国株式・ETF定期買付サービス」というものがあります。

I hope you like it.

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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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