ついに債券のベンチマークの利回りがマイナスに

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昨日、債券投資の代表的指標であるNOMURA-BPI(ボンド・パフォーマンス・インデックス)総合の利回りが今回の日銀によるマイナス金利導入以降、初めてマイナスに沈みました。

債券投資の代表的指標 利回り、初のマイナス(日経有料会員限定)

この指標は日本の債券について、国債だけでなく企業が発行する社債なども含め時価総額で加重平均した指数。国債のウエイトが約8割を占めますが、既発の国債だけでなく新発の10年物国債の利回りまでマイナスになってきたことで、昨日当該指標利回りもマイナス0.01%を示現したとのこと。

これは、やはり大事(おおごと)です。

NOMURA-BPIはプロの機関投資家の債券運用のペンチマークに採用されているだけでなく、多くの債券に投資する投資信託のベンチマークにも採用されており、インデックス運用の場合には、ほぼこの指標通りになることを目標に運用されています。

例えば、バランスファンドの「世界経済インデックスファンド」も国内債券の部分は当該指標をベンチマークとしています。

今、一番基準価格が堅調で運用の調子が良いのが国内債券。一体全体何が問題あるの?

はい。お答えします。

確かに金利低下により債券の「価格」は上昇していますので、投信等で保有する債券の時価は上昇しており投信の基準価格の上昇要因となっています。

物理的には(マイナス金融政策を推し進めれば)、金利のマイナス幅はいくらでも拡大できるため、一見債券価格の上限にも限界がない様にも見えます。ただ、自ずと限界があります。それがマイナス1%なのか2%なのか等はここでは議論しませんが。

金利低下で良いのは「既に保有している分」のみです。

既往分の債券には必ず「償還期日」があります。金利がプラスの時に投資した既往分は期日が来たら、今度はマイナス金利の市場実勢で再運用しなければなりません。

しかし、再投資した債券の価格がプラスになるためには、金利のマイナス幅がさらに拡大しないといけないのです。

そして、強調しておきたいことは、当たり前ですが、利回りがマイナスの債券に投資するということはインカムゲインが一切なく逆に損失が生じるということ。

従来、金利がプラスの世界では債券への投資は株と違ってインカムゲインが主たる投資目的だったはず。それが、完全にキャピタル・ゲイン目当てとしか投資できない商品になったということ。

つまり、債券は長期保有には適さない商品になったということです。

これについては、別途、時間がある時にでも記事にしたいと思います。

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