「インサイド・ジョブ」は絶対一度は見ておくべき映画

お気軽にシェアしてください

スポンサーリンク

2010年の米国のドキュメンタリー映画。

いわゆるサブプライムローン・リーマンショックの問題・出来事について、広範囲な関係者(投資銀行、規制当局、大学教授等)へのインタビューに基づき作り上げた作品。第83回アカデミー賞では長編ドキュメンタリー賞を受賞しています。

本作品を見ると、金融機関を中心とする人間の欲望の深さ、モラルない酷い行いに愕然としますが、本作品はアメリカに存在する「もっと根深い問題」を見事に描写しています。

日本では天下りが問題視されますが、これは「官」から「民」への一方向であるのに対し、アメリカでは規制される側と規制する側、政府と民間の間を行ったり来たりする回転ドア(リボルビング・ドア)の問題が存在します。

この映画のタイトルのinsideにはインサイダー取引など信頼を受ける立場の人間の内部犯行の意味が込められているようですが、まさにこの問題をクローズアップしていました。

具体的な例を挙げますと、クリントン政権時代の財務長官のロバート・ルービンは元ゴールドマン・サックスのCEO、政権を出た後はシティーグループの経営執行委員会会長を務めました。

ルービンの後の財務長官のローレンズ・サマーズは財務長官→ハーバード大・学長→ヘッジファンド取締役→ホワイトハウス経済諮問会議議長(オバマ政権)に就任。

さらに、ポール・オニールもゴールドマン・サックスCEOの時代に随分と儲けた後、財務長官に就任し、2008年の経済危機の時に采配を振ったのはご存知の方も多いでしょう。

この様に、アメリカの政治・経済の「ど真ん中」をコントロールするキーマンが、平気で規制する側・される側を異動するのがアメリカです。

この映画を見れば、あのサブプライムローン問題が起こった背景には、単なる金融機関の金銭欲だけでなく、上記の様なシステムの問題が存在すること、そして、大学教授なども含めた多くの関係者が「金」の亡者になっていた事実を確認することができます。

経済や社会は「人間」が作っていることを実感できる映画です。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。