セミリタイア5年目の2023年を総括

資産形成は「入金力」と「運用力」で決まるという「身も蓋もない」話

この記事は約4分で読めます。

以前、資産形成は「運用力」と「入金力」で決まる(2020/5/6)という記事を書いたことがあります。

若干、くどくなりますが、似たような、だけど大事なことだと思いますので、少し手を動かして記事を書いてみます。

予想することは悪くない

最近、お金の試算をするツールの記事を連投しました。

「逃げ切り計算機」は経済的自由確立後も重要なツール
本ブログの読者の皆様には、2007年からの私の投資の「実践」と2019年からの早期退職後の様子をお届けしています。 アーリー・リタイア関連の記事は、まだ退職後まもなく記事の蓄積も少ないのですが、読者の中で同様な計画をされている方への参考に少...
モーニングスター「金融電卓」も重宝
以前から投資家に無料で提供されているツールに、投資信託の評価などを行うモーニングスターの「金融電卓」があります。 これには、5つの計算機能があります。 <運用-利回り> 手元にあるまとまったお金を毎月一定の金額で積み立てて、一定の期間運用し...

これは、読者の皆さんが将来設計する場合に役に立つと考えたからです。

人生における重要なことは、自分や家族の健康(その前に身の安全)、友人・仲間との交流、自分が社会に役に立っていることが実感できること等いろいろありますが、お金は目的ではなくとも、人生を豊かにするための重要な手段・ツールであることは間違いありません。

しかも、このお金、一朝一夕で準備できるものではなく、ある程度の計画性と相応の長い期間が必要となるのが普通です。ですから、自分の場合、それが将来、どの位の時間がかかるのか、あるいはどの位の金額にだったら到達しそうかということを試算しておくことは意味があると考えています。(もっとも、その結果、夢のない話になってしまうかもしれませんが)

自分の「入金力」と「運用力」を客観視してみる

では、ここからが今日私が特にお伝えしたかったことになります。

まず、将来の資産形成が運用するお金の「量」と投資先の株式などの「騰落率」の掛け算で決まるということに異論はないと思います。この入金力は「収入」から「支出」を差し引いて残るものということも良いですね。

つまり、いくら収入が多くても使うお金が多ければ「入金力」は大したことがないし、逆にサラリーが普通でも使うお金が極端に少なければ入金力は役員級という人も中にはいるかもしれません。この様に、一概に収入の多寡だけで決まらない「入金力」ですが、あなたの場合、世間に比べて多そうですか、それとも少ないですか。

次に「運用力」です。

運用に関しては、どんな資産にどの様な配分で運用するかによって、ある程度その成果が中長期的には決まってしまうと言われています。そして、運用方法についてもご自分で私同様に個別株で運用するのか、再現性の高いインデックス運用主体でいくのかによっても大きな違いが生まれます。これは、どっちが良い悪いの話ではありませんが、これもどうするのか決めるのは貴方ご自身の判断となります。一般的にはインデックス運用に運用のプロもなかなか勝てないと言われており、そのためインデックスファンドを勧める人が多いですが、私は自分がそうしていないので、一度はアクティブ運用もしてみたらいいと考えています。(ただ、自分の運用のセンスがあるかどうかの見極めも必要です)
(参考)インデックス運用とアクティブ運用の併用のススメ

自分の性格や知識、あるいは運用に使える時間などを考えて、実際にどの程度の運用利回りが得られそうですか?

自分は「入金力」に強みがあるのか「運用力」に強みがあるのか

では、上記の簡単な自己点検の結果、自分の「入金力」と「運用力」はどういう自己評価になりましたか

<「入金力」に強み>
どうやら、自分の入金力は高そうだと思われた方。おめでとうございます。間違いなく恵まれています。その力を有効に活かして、運用面積をひたすら拡大してください。貴方がアップル株式に1株投資するのも、ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイが大量に保有するアップル株式も同一の保有期間中の運用パフォーマンス(騰落率)は全く同じです。大きく違うのは「面積」。面積さえ大きければ、長い間にきっと大きく育つでしょう。

<「運用力」に強み>
入金力は大したことないけど、俺は結構運用上手くいっているゾという貴方。その調子で頑張ってください。でも、運用成績は外部環境の影響を強く受けるので、年間の浮き沈みは大きくなります。それと「運」の要素も正直かなりあると思います。例えば、退職金とか大きなお金を手にした時期がいつだったかとか。なので、運用力に磨き(磨き方に答えはありませんが)をかけるとともに、やはり入金力もつけられるよう、考えてみてください。

エルの場合

私の場合には、冒頭のリンク記事に書いた通り「入金力」と「運用力」の両輪があったと自己評価しています。もう少し、表現するとサラリーが多かったですが支出は「ほどほどに」抑えたこと(決して、セコくしていたわけではありません)、運用も超パフォーマンスが良かったなどとは言いませんが、長い間を通してインデックスよりも良かったということです。

今回の記事は単純化して書きましたが、実際には「入金力」と「運用力」の組み合わせは千差万別です。皆さんそれぞれが、ご自身の状況と歩みたい人生、資産運用におけるリスク許容度などを総合的に考えて、試行錯誤していくものだと言えます。

I hope you like it.

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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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