つばめ投資顧問の「顧問」に就任

インデックス運用とアクティブ運用の併用のススメ

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今回は、弊ブログにしては珍しく?どちらかと言えば投資初心者向けの投稿です。

概要

・投資の方法には、大きく分けて、自分で個別株に投資する(もしくは、ファンドマネジャーが銘柄を選定する「アクティブファンド」を通じて投資する)「アクティブ運用」と、インデックスファンド(日本の株式市場で言えば、東証株価指数など指数そのものとの忠実な連動を目指す)に投資する「インデックス運用」がありますが、最初からどちらか一つに絞るのではなく、いや、最初は特に両方やることのススメです。

投資対象がますます充実のインデックスファンド

・インデックスファンドの商品設計のポイントは、主な投資対象である市場(しじょう)そのものとの連動にあります。対象市場が5%上昇したらファンドも5%上昇し、10%下がったら必ず10%下がるのが良いファンドです。市場が5%上昇している時に、4%や6%の上昇になったりすることを「トラックキング・エラー」と言い、この様なファンドは信用が置けないファンドとされています。
・あくまで統計的なデータ(注)になりますが、市場というのは後述するアクティブ運用の人たちがいくら頑張ったところで、7〜8割はこのインデックスファンドの運用成績には歯が立たないと言われています。
(注)対象市場や時期により、この数字には差があります。例えば、日米間でも違いがあるし、同じ日本であっても年代により数値に変動があります。ただ、ほぼ間違いの無いのはインデックス運用の方の勝率が明らかに高いということ
・この様に、マクロ的な話になるとインデックス運用が優位であることは明白な事実となっています。そのため、公的年金の運用や生命保険会社など機関投資家の運用の主軸もインデックス運用となっています。
・そして、個人投資家にとって嬉しいのは、昔はインデックスファンドは商品を売る側の収益が少なく、金融機関が積極的に商品を拡充せず、また拡販もしていなかったのが、金融庁の方針などにより、とっても格安のコストで、幅広い投資対象(世界中の株式や不動産など)に個人がアクセスできる環境となっていることです。

インデックス運用はダメ企業にも投資

・インデックス運用は指数の対象となる企業にほぼ全部(完全法とサンプリング法と厳密には分かれますが、そんなの知らなくてもいいです)投資することになります。業績ダメダメが続いている企業、法令違反を犯した企業なんかにも投資していることになります。なんでいつまでも上場しているんだ!早く退場しろ!という企業があっても、当該企業を避けることは無理です。つまり、そうした個別企業の業績や素行なんかに目を瞑って投資するのがインデックス運用なのです。(それが良いという人もいます)
・例えば、私はたばこメーカーにも投資しますが、個人投資家の中には「絶対に嫌!」という人もいます。また、軍事産業には力を貸したくないという人もいるでしょう。もし、その考えを徹底させたいのであれば、インデックス運用はやめて、個別に自分の思想に合った企業にのみ投資することが可能です。

貴方はアクティブ運用の才能があるかもしれない

・私が投資を始めた約30年前は、そもそも良質なインデックスファンドがなく、ある意味、アクティブ運用で投資をするのが自然でしたが、現在はそうではないことは先ほど申し上げました。だから、いきなり、自分で銘柄を選んで投資をするのではなく、まずはインデックス運用を始める。それが、たぶんスタンダードだと思います。(私が現在仮に新卒の社会人だとしたら、そうすると思います)
・でも、ひょっとすると、貴方には将来有望な企業を発見する能力や、隠れた優良企業を発掘する天賦の才能の持ち主だったらどうしますか。その可能性は、実際に「試して」みないと分かりませんよね?
・だから、インデックス運用で投資を始め、ある程度慣れてきたら(資金も増えてきたら)、インデックス運用と並行して「そろり」アクティブ運用も始めてみては如何でしょうか。もし、その結果、失敗が続けば「私には個別株投資は合っていなかった」ことが明確になります。アクティブ運用についての諦めもつくことでしょう。
・一方、アクティブ運用に最初から一切手を染めないと、そうした自分の才能(あるなしの別)が分かりません。一番やってはいけないのが、資産運用を長く続けて、かなり資産形成してから、いきなり大金を個別株運用に投入することです。人間不思議なもので、資産が大きくなると気が大きくなる場合があり、せっかく順調に積み上げてきた資産を見事に減らしてしまう、なんて失敗をやらかしてしまうのです。
・そうした「失敗」を避け、また自分の才能に気がつくためにも、資産運用を始めた比較的早い段階で、少しアクティブ運用をすると良いという話でした。なお、本投稿をご覧になって個別株投資を始めて損をしてもその責任は全て読者にありますが、インデックス運用だったら安全という訳でもない点を強調しておきます。

I hope you like it.

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投資に対する考え方
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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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