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改訂版を出して欲しい『ETF投資入門』(カン・チュンド)

この本は今から8年前、著者と初めてリアルでお会いした際、本人から帰りの電車の中で頂戴した本です。

カン・チュンド氏といえば、「ETF(上場投資信託)のNO.1アドバイザー」と称して問題がないと思いますが、本書はETFを熟知した著者がそのポイントを凝縮した最もコンパクトで無駄のない一冊です。

著者の本は、この本を読む前に複数冊読んだことがありますが、カンさん特有の「今にも将来の世界の映像が見える」様な説明ぶりは今回は殆どなく、終始淡々とETFの特徴を解説した本となっています。

ETFの維持コスト(信託報酬)が非上場投資信託よりも安い理由といった基礎的なことから、ETFの登場により株式市場という場所が、これまでの株式のみを扱うマーケットから、債券、不動産、商品(コモディティ)、通貨なども扱う「金融総合マーケット」へと変貌していくことになる、といった今後の展望・本質的な意味に至るまで、これほど簡潔にまとまっている本はないと思います。

内容は2010年10月出版という事で、数値の面など陳腐化している部分もあり改訂版の登場が望まれますが、ETFを手早く知るには本書は今でも「最適」です。特に、投資初心者にオススメの「第一人者による手堅い」一冊。

kindle版もあります。

I hope you like it.

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