つばめ投資顧問の「顧問」に就任

『年収300万円、掃除夫の僕が1億円貯めた方法』を読んで

この記事は約4分で読めます。

このエントリー、カテゴリーを「投資本」で書くか「雑感雑記」にするか、少し迷ったのですが、素直に本を読んだあとに書くエントリーなので投資本にしました。

著者の紹介

・著者のwww9945さんは、大学卒業後、茨城の納豆屋に就職するも、社会人2年目から始めた株式投資の方が仕事よりも頭を占めるようになり、すぐに退職
・いくつかのアルバイトを経て落ち着いたのが、年収300万円の掃除夫の職。決して、収入は多くないものの独身生活の中で、手取り給与の35%を株に回し、主に生活感覚で良いと思った日本株式への投資で財を成した個人投資家です。
・2013年5月の本書出版時点で、総資産額は約1億7000万円で、現在は株式専業です。ツイッターのハンドル(ネーム)はwww9945で2万以上のフォローがいる有名な個人投資家でもあります。

投資遍歴

・納豆屋勤務時代(91年6月)に宇部興産1000株と北陸電力100株に投資したのが株式投資デビュー。掃除夫に定着後は手取り給与の中から毎月5万円、それに祖母からの「小遣い」3万円を合わせた8万円を「種銭」にして投資。徐々にマクロ・ミクロの経済指標の知識も身につき、「儲かる→楽しい→もっと勉強する→興味の生まれた株を買う→儲かる」という好循環が生まれます。
・こうした中で持ち帰り弁当の「ほっともっと」を展開するプレナスという会社に96年投資し初の「元手2倍」を経験。ハンドル(ネーム)の9945は同社の証券コード「9945」から由来しているそうです。(初めて知りました)
・以来、「本業:株式投資、副業:会社員」の決意の元、毎年100万円以上を株式に回し「10%の利回りを20年続ければ1億円・・・」という「タラレバ」を夢想しながら、投資情報の「教祖様」にすがって「お布施」(情報料金)を払ったり、ワラント・オプションに仕組みをよく理解しないまま手を出して損をするというよくある経験もされています。
・一方で、いわゆる「毎月コツコツ投資」は自分には合わないことは早くから自己認識。堅実なコツコツ投資の対局とも言えますが、給与収入だけでの投資では飽き足らず、資金効率を高めるために消費者金融で借りた金を使って自転車操業で株式投資をするという「禁じ手」にも手を染めました。(結果的には、これは大きなダメージも利益もなかった模様)給与から8年間毎年100万円以上投資に回した結果、1999年11月末時点での資産は1049万円に
・2000年前後、インターネットが世の中に浸透する中で、ネット証券のDLJディレクトSFG証券(現在の楽天証券)を通じて、仕事で使う消耗品で確たる地位を占めていた米国「スリーエム」に初の米国株投資を実施(1年半で利益を計上して売却)。
・その後、日本にもバリュー株の時代が到来する予感を感じ、一段と投資に力点。信用取引も活用し、不動産流動化ブームの恩恵も一部受けて、2005年9月から12月までの僅かな間に資産は2400万円から4518万円に急増。
・ところが、仕事がつまらない。専業投資家としてやっていけるのではないか。そんな思いが心に芽生えてくると、とたんに労働意欲が失われ、虚無感が生まれ全く身体が動かない状態に。結局、仕事は辞めることになりました。
・ライブドアショックによる「バリュー株冬の時代」の中でも「不況に強い銘柄は何か?」と考えた結果、債権回収代行の企業(JPN債権回収)を見つけ集中投資するも、業績の下方修正で大損。並行して下げ相場に強いディフェンシブ銘柄を買い込み、ニトリホールディングス、フジッコ、武田薬品工業、ファーストリテイリングなどに投資。ディスカウントスーパー大黒天物産1銘柄にやはり資産の半分を集中投資し、こちらでは成功しました。JPNショックとリーマンショックに翻弄された2008年の収支はマイナス22%、資産は2992万円で終了。
・低迷する日本株市場では、「配当」「割安」の原点に立ち返り、高配当利回り銘柄、超割安銘柄を少しずつ買い集め09年40銘柄だったポートフォリオは2010年には100銘柄に
・東日本大震災で急落するマーケットに対峙する中で、信用取引の活用法に習熟。震災が落ち着いてくると、今度は外国株に物色の手を伸ばし、従来から保有していた先進国に加え、新たにアジアに手をつけ始めています。
・野田首相が衆議院解散を明言した2012年11月、初めて資産は億超え。アベノミクスが騒がれるようになると、相場が上昇し円安進行もあって資産は1億7000万円に到達。

注目した点

・本書には、ところどころに、ふむふむ、なるほど、という箇所があるのですが、個人的には「四季報の見方」に関心を持ちました。特に「目をつける順番」がなるほどと感じました。詳細は本書を手に取ってお確かめください。

エルとの共通点

・まず、年齢がどうやら同じ歳の様です。
・株式投資を始めた時期やプレナスに投資をしたのもほぼ同じ時期。個別株投資が好きで、海外投資をしているのも共通点です。(おいおい、無理に探してないか)
・そして、資産推移も途中までは似たようなものです。しかし、現在は差をつけられています。
・この様に共通点も多いので、いつかオフ会でご一緒したいものです。→本投稿後、何度もお会いしました。

I hope you like it.

スポンサーリンク
投資本
ランキングに参加しています。応援(クリック)が励みになります。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
シェアしていただけると、とても嬉しいです!
この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

エルをフォローすると更新情報が届きます。