老後に夫婦で1億円必要だって!?

マネーに関するセミナー会場で、参加者向けに置いてあった本(盗んだわけではなく、ちゃんと確認し無料でいただいた)をサラッと流し読みした。

冒頭でいきなり「夫婦で1億円必要」だと

第1章にこんな下りがあった。

「老後までにどのくらい資産を保有しておけばよいのでしょうか。申し上げましょう。5000万円です。それも一人あたり5000万円と考えてください。決して夫婦で5000万円という話ではありません。もし夫婦で老後を豊かに生活するための資産を築こうとしたら、1億円が必要です。」(下線は管理人が挿入)

下線を引いた様に、一定の期間に必要となるフローの金額ではなく、老後時点(65歳?)のストックの資産として、夫婦で1億円用意することが「豊かな」老後のためには必要と断じている。

なぜ、その金額が必要なのかの詳しい説明もなし(第8章で少し説明があるが理由が薄弱)。そして、それを実現するための方法が(難易度の高いものから)列挙されていた。

・起業
・社長、役員になる
・資産を運用する
・副業
・節約

この中では誰にでも比較的簡単にできる方法として、資産を運用することが現実的という説明があった。

収入源の複線化を推奨

・資産運用の話は横に置いて、収入を得る先はたくさんあった方がよく、ポテンシャルのある専業主婦が働くのが一番と説く
・特に、フリーランスで働くことを推奨
・他は極力借金はするな、収入の範囲で生活しろ、公的な制度を活用せよ、可能な範囲で親の脛をかじれ、保険とのつき合いはよく考えろ、等特に当たり前のことが書かれていて特記事項は何もなし

終章「こんな人にはマネーフォワード」

・本書は(株)マネーフォワードが協力と著者名の下に付記されており、資産の状況を把握する手段としてクラウド上で家計簿管理ができる同社提供の「マネーフォワード」というツールを推奨
・本の前半から終わりにかけて、やや不自然な感じでマネーフォワードに関する記述が登場し、終章のタイトルが「こんな人にはマネーフォワード」という完全な「宣伝本」でした。
・今回のセミナーでも、無造作に「どうぞ、ご自由に」という感じで置かれていたのは、スポンサーとして多分同社がついているからでしょう。

マネーフォワードは推奨するが、本書は買う必要なし

・以上、本書については否定的なコメントをしたが、実際、マネーリテラシーを高めるにはあまり役立たない本と思料。
・一方、マネーフォワード自体は私は何年も前から有料会員(無料でも使える)として活用しており、大変重宝している。本書は専業主婦をやめて最近再び働き出した妻(家計簿を満足につけられていない)に渡して、「お前もちゃんとマネーフォワードで自分のお金を管理したら」と言うつもりだ。

I hope you like it.

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