私のポートフォリオでは、東京エレクトロンやディスコをはじめとする半導体関連銘柄がコアな投資先の上位を占めています。そのため、市場で大きな話題となっていたキオクシア(285A)に関しては、セクター集中のリスクを避ける意味でも、今年の7月末までは「あえて静観(スルー)」を貫いていました。
しかし、7月下旬に訪れた強烈な売り崩し局面で状況が一変します。今回は、静観から一転して「稀に見るうまく取引ができたケース」となったキオクシア株の売買プロセスと、通算損益を公開します。
1. 11万円台からの暴落と5万円割れの悲鳴
6月下旬の株主総会タイミングをピークに株価11万円台をつけたキオクシアですが、その後は過熱感の反動や信用買いの整理、メモリー関連からの資金流出が重なり急速に売り込まれる展開となりました。
そして7月28日、ついに心理的節目である5万円を割り込み、ストップ安水準の4万円台半ばへ突っ込む事態に。
7月31日には決算発表を控えており、市場心理はまさに冷え切っていました。しかし、半導体関連のコア銘柄を日々観察し、セクター全体の需給と実態を冷静に見極められていたからこそ、私は「いくら何でも決算前に売り込まれ過ぎ(需給の歪み)」と判断。静観を解き、決算直前の投げ売りを拾う決断をしました。
2. 買い付けの実録(連日の分割エントリー)
決算前の過剰な恐怖局面で、2回に分けて打診買い・買い増しを実施しました。
| 日付 | 株数 | 買付単価 | 買付金額 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 7/28 | 100株 | 45,660円 | 4,566,000円 | 5万円割れを確認し打診買い |
| 7/29 | 100株 | 38,040円 | 3,804,000円 | さらに突っ込んだ底値圏で買い増し |
- 合計買付額(200株):8,370,000円
- 平均取得単価:41,850円
初日に全額突っ込まず、翌29日のさらなる下落(38,040円)にも冷静に対応できたことで、平均取得単価を41,850円までしっかり引き下げられたことが大きな勝因でした。
3. 7/31決算通過〜8月中旬の売却プロセス
7/31に注目の決算が発表されました。即座にすんなりと株価が急上昇したわけではありませんでしたが、8月中旬にかけて株価は上昇し、徐々に市場の安定感を取り戻していきました。
この上昇・安定の過程で、過度な欲を出さずに2回に分けて利益確定(イグジット)を行いました。
| 日付 | 株数 | 売却単価 | 売却金額 | 損益(単体) |
|---|---|---|---|---|
| 8/05 | 100株 | 56,479円 | 5,647,900円 | +1,462,900円 |
| 8/17 | 100株 | 61,850円 | 6,185,000円 | +2,000,000円 |
4. 確定通算損益と勝因の振り返り
今回のキオクシア取引における最終的な損益結果は以下の通りです。
- 総投資額:8,370,000円
- 総回収額:11,832,900円
- 確定通算損益(税前):+3,462,900円(利益率:+41.37%)
今回のトレードにおける3つの勝因
- 「静観」からの方向転換: 東京エレクトロンやディスコなどのコア銘柄を抱えていたからこそ、過度な焦りなく高値圏を回避し、株価が悲鳴を上げるまで「待つ」ことができた。
- 恐怖の中での分割エントリー: 5万円割れ・4万円割れの連日安値でパニックにならず、計画的に買い下がり平均取得単価を41,850円まで下げられた。
- 戻り歩調での規律ある利確: 7/31決算後のじわじわとした戻り・安定化の過程で、8/5・8/17としっかりと節目で利益を確定させた。
相場全体のテーマ(AI・半導体)を理解しつつ、過剰な売られ過ぎという「市場の歪み」を突くトレードの重要性を改めて実感した取引となりました。
なお、上記は全て信用ではなく、現物取引(証券担保ローンが原資)です。
I hope you like it.
