7月末、キオクシアをはじめ半導体株全般が大きく売り込まれる局面がありました。
その渦中、日経平均を大きく動かす値がさ株であるアドバンテスト(6857)への投資を行いました。
実は、すでに他の半導体株を主力として持っていたため、これ以上このセクターを大きく増やす気は全くありませんでした。それにもかかわらず、なぜ買いボタンを押すに至ったのか。当時の判断と現在の状況を振り返ります。
「もう半導体は十分」のはずだった
私自身、2022年〜2023年にかけて半導体セクターの主力としてディスコ(6146)や東京エレクトロン(8035)を仕込み、現在もポートフォリオの核として保有しています。
実はその当時、アドバンテストにも投資していたのですが、値動きの荒さにうまく対応できず、通算で約37万円の損失を出して撤退した苦い経験がありました。
そのため、リスク管理の面からも、感情的な面からも「半導体関連株、特に当社株式の追加組み入れはもうしない」と考えていたのです。
7月28日、決算前日に起きた過剰な売り
ところが、7月28日に状況が変わります。
この日は、アドバンテストの第1四半期決算公表の前日。6月下旬につけた高値(35,900円台)から、わずか1ヶ月ほどで約29%(約10,000円幅)も値を消している厳しい調整局面でした。
さらに7月28日当日は、全体相場の波乱も重なり、アドバンテスト株も1日でマイナス10%を超える急落(前日比2,800円以上安)を記録。
- 翌日の決算発表を跨ぐリスクを避ける手仕舞い売り
- 信用買いで含み損が膨らんだ層の処分売り
こうした短期的なパニック売りが集中し、まさにセリングクライマックスのような強い売り圧力が画面越しにも伝わってくる局面でした。
理性よりも勝った「投資家の性(サガ)」
「すでに同セクターを持っている」「過去に負けた銘柄だ」という理性が働く一方で、高値から3割近く売られ、1日で10%も下落している状況は、アドバンテストの企業体力やAI向けテスト装置における圧倒的なシェアを考えれば、明らかに過剰な売られ方に見えました。
日経平均への影響が大きい値がさ株だからこそ、市場のセンチメントが悪化すると極端に売り込まれます。しかし、業績のバックボーンがしっかりしている以上、この一時的な急落はチャンスに見えてしまったのです。
「もう増やさない」という事前の計画を前言撤回し、思わず買い出動。当日の安値圏である25,359円で約定しました。半ば投資家の性(サガ)のような決断でした。
現在のパフォーマンスと今後の方針
決算通過後、株価は順調に回復・上昇し、現時点では約35%(約89万円)の含み益となっています。
過去に通算37万円の損切りを出した銘柄ではありますが、今回は市場の過剰な歪みをとらえて好コストで仕込むことができ、結果として非常に良い成功事例となりました。
アドバンテストが極めて有力な優良企業であることは間違いありません。せっかく良いコストで仕込めたポジションですので、この機会を大切に、今後はじっくり継続保有していく方針です。
おわりに
ポートフォリオのルールを守る理性も大切ですが、時に訪れる過剰な売られ局面(1日10%を超えるような急落)では、臨機応変に動く柔軟さも株式投資の面白さだと感じました。
過去に相性が悪かった銘柄でも、局面と価格が変われば良好な投資先になり得る、と改めて実感した取引でした。
また、値がさ株、買ってしまったよ(笑)
I hope you like it.
