「やってしまった…」積読本をまた買って後悔→息子にあげようとしたら衝撃の事実が判明した話

本屋で運命の一冊に出会ってしまいました。

永田希 著『積読(ツンドク)こそが完全な読書術である』(ちくま文庫)。

帯に躍る「読まずに積んでよい」という力強いお言葉に背中を押され、「そうか、これは放置ではなく高度な知的生産術なんだ!」と歓喜して購入したのが先日のこと。

……ご察しの通り、帰宅後そのままデスクの上に置かれ、本自体が忠実に「積読」の仲間入りを果たしました。1ページも開かれないまま、静かに熟成される日々。

しかし、真のドラマは数日後に起こります。

仕事帰りに、いつものホームグラウンドである「丸善 丸の内本店」を巡回していたときのこと。 文庫コーナーで、ふと目に飛び込んできた本がありました。

「おお、これは面白そうだ!」

直感的に手に取り、レジへ直行。ホクホク顔で家へと連れて帰りました。

事件が起きたのは、部屋に戻り、買ってきた本をデスクに置いた瞬間です。

デスクの隅には、数日前に買った『積読〜』。 そして今、カバンから取り出したばかりの本。

「……あッ!!!!!」

血の気が引きました。 白地に独特のフォント、ちくま文庫の装丁。どこからどう見ても、数日前に買った本と全く同じに見えたのです。

やってしまった。 いくら本好きとはいえ、1ページも読んでいない本を、同じ本屋(丸善丸の内)で再び買ってしまうとは……! 己の記憶力のなさに強いショックを受け、猛烈な後悔と自己嫌悪が押し寄せてきます。

「まあ…過ぎたことは仕方ない。1冊は大学生の息子にでも『これ面白いぞ』と差し出すか…」

そう自分を慰めつつ、諦め顔で2冊を並べて手に取った、その時です。

……ん?

よく見ると、タイトルが微妙に違うような……?

「ち、違う本だーーーーーっ!!!」

同じ著者(永田希さん)、同じちくま文庫、あまりにもそっくりなデザインとタイトル構成! 「ダブって買ってなかった!」という圧倒的な安堵感が部屋に広がりました。よかった、私の記憶力は狂っていなかったんだ!

……と、ホッとしたのも束の間。 冷たい現実が静かに頭をよぎります。

「いや待て。どっちにしろ、1冊目すら1ページも読んでないぞ?」

そうなんです。 1冊目は「読まずに積まれた完全な読書術」。 2冊目は「1度も読んでいない(初読すらしていない)のに再読を促す創造的な読書術」。

ダブ買いの後悔からは救われたものの、「未読の積読本」の隣に「初読すらしていない再読本」が並ぶという、より高度でカオスな状況が完成してしまいました。

1回も開いていない本を、どうやって「再読」すればいいのか。

とりあえず今夜は、この奇跡の2冊を並べてじっくり眺めながら、美味しいお酒でも飲もうと思います。

みなさんも、丸善丸の内本店での「デジャブのような新刊コーナー」にはくれぐれご注意ください(笑)。


再読だけが創造的な読書術である

posted with ヨメレバ

永田 希 筑摩書房 2026年05月11日頃

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P.S.
3枚目の写真はAIが作成しました。このシーンはありません。

I hope you like it.

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