本日(2026年10月4日)、横浜港大さん橋ホールで開催された鎌倉投信の第17回「結い 2101」受益者総会に参加してきました。
今回の参加のきっかけは、鎌田社長から直々に「ぜひ、ご参加ください」とメールをいただいたことにあります。
私がこの総会に初めて足を運んだのは、今から15年前に遡ります。当時はファンドの運営方針(非公開企業の社債投資の是非など)に関して意見具申したこともあり、社長とはお互いを早くから認識する関係にあります。
現在の私は、当ファンドに限らずアクティブファンドにはほとんど投資しておらず、口座こそ保有しているものの、「受益者です」と胸を張れるような状況ではありません。そのため、当初は申し込みをせず、開催日が間近に迫るまで見送っていたのですが、いただいたメールに背中を押されて会場へ向かった次第です。
結論から言えば、毎回のことながら、今回も非常に充実した素晴らしい受益者総会でした。
1. 冒頭の運用報告と体制について
総会は、運用責任者を務めてきた五十嵐氏の退職発表と、今後の運営体制には全く問題がない旨の丁寧な説明から始まりました。続いて、年次の運用報告および運用チームによるトークセッションへと移行しました。
2. 「いい会社」経営者講演
プログラムの後半では、ファンドの投資先である「いい会社」の経営者による講演が行われました。登壇されたのは、マザーハウスの山口代表取締役兼チーフデザイナー、カゴメの奥谷社長、そして前田工繊の前田社長の3名です。
- マザーハウス 山口代表 今回最も楽しみにしていたのが、山口代表のお話でした。彼女が創業間もない20代の頃に2度、30代の時にも1度生で話を聞いたことがあったのですが、今回40代半ばになられた彼女の話を久しぶりに聴く機会を得ました。 20年前にバングラデシュで革製品の製造・販売事業を一から立ち上げ、今や国内に50以上の直営店舗を構え、製造拠点も周辺国へ広げるまでに成長した歩みは圧巻の一言に尽きます。 かつて彼女の著書や講演に感銘を受け、前職の元部下に読むことを薦めたところ、それに強く影響を受けた当時入社2年目の彼女が他社に転職してしまったという、個人的な少し苦味もある懐かしい記憶も蘇ってきました。
- カゴメ 奥谷社長 100年以上の長い歴史の中で、過去に赤字がたった1度しかないという驚異的な経営基盤を持つカゴメ。元々は農業から始まった事業であり、トマトを国内の生産者に作り続けてもらわなければ自らの事業継続も成り立たないことから、農業者の負荷軽減等を手厚くサポートしている姿勢が印象深いです。 また、今年1月に奥谷氏は社長に就任していますが、その就任の瞬間に早くも「次の社長選び」を会社としてスタートする仕組みがあるという話はしっかりとした経営体質の会社であると感じました。
- 前田工繊 前田社長 福井に本社を置く同社は、土木資材や建築資材、各種不織布などの製造・販売を手がける企業です。もともとは合成繊維の技術を土木分野に応用することから始まった企業ですが、積極的なM&Aを通じて全国の優れた地方のモノづくり企業をグループ化し、防災・インフラ関連資材から自動車部品(有名な「BBS」のホイールなど)に至るまで、多角的な事業展開を行っています。「地方の会社が地方を元気にしたい」という前田社長の言葉の通り、地域の雇用や技術をしっかりと守り、共に成長していく力強い事業展開に大いに魅力を感じました。
なお、経営者講演の後に行われた、鎌田社長がモデレーターを務めるトークセッションの内容は割愛しますが、「投資のその先へ 〜『いい会社』と考える、これからの豊かさ〜」というテーマの通り、深く思考を巡らせる時間となりました。参加者との質疑応答もあり、さながら株主総会みたいな感じもしました。
3. 結びに代えて
都内の自宅から横浜までは正直なところ少し距離がありますが、それを踏まえても足を運ぶだけの価値がある、大変満足な一日でした。
冒頭に記した通り、受益者としての大きな投資をしていないため、得られる経済的リターンは僅かです。しかし、15年前の総会をきっかけとして今も親しく交友を続ける仲間がいること、そして今日のような質の高い話を直接聴ける恩恵があることを思えば、「結い 2101」がもたらしてくれる非経済的リターンは相当大きいです。
来年もまた厚かましく参加したいと考えています。 (ちなみに、数年前には鎌田社長からのお誘いでサシ飲みをさせていただいたのですが、またの機会があればぜひお声がけいただきたいです:笑)
I hope you like it.

