最近、大手サービスや人気アプリを狙った大規模なサイバー攻撃や不正アクセスによる個人情報の漏洩が相次いで発表され、連日ニュースを賑わせています。
たとえば、約1,078万件の会員情報流出の可能性が発表された「焼肉きんぐ公式アプリ」や、運転免許証画像など約660万アカウントに影響が出たカーシェア「タイムズカー」、さらにはプロバイダー大手や大規模ECシステムなど、身近なサービスでの被害が立て続けに表面化しました。
名前やメールアドレスだけでなく、パスワードや本人確認書類まで流出している状況を知るたびに、自分のアカウントは大丈夫かと冷や汗をかきます。対岸の火事ではいられないと思い立ち、昨日は重い腰を上げて一日がかりでパスワードの総見直しを行いました。
一日がかりの手作業!自分のパスワード総変更体験
いざ作業を始めると、利用しているサービスの多さに驚かされます。銀行や証券会社といった金融機関はもちろん、ショッピングサイトや各種サブスクなど数え切れません。
今回は専用の管理ツールなどは使わず、サービスごとに手作業で一つひとつパスワードを変更し、控えていきました。
一日中パソコンに向かって作業を続けたため、終わる頃には肩がガチガチです。何をしているんだかという妙な疲労感と、大きな要塞を築き上げたような達成感が入り交じる一日となりました。
安全なパスワード管理(変更)の一般的なポイント
私自身は手作業で力技の変更を行いましたが、一般的に推奨されている安全なパスワードの作り方や管理方法には以下のようなポイントがあります。
1. 「使い回り」をやめ、12文字以上の長さを確保する
同じパスワードを複数のサイトで使い回していると、1箇所から流出しただけで他のサービスまで被害が及ぶ「リスト型攻撃」に遭うリスクが高まります。名前や生年月日などの推測されやすい文字列は避け、英大文字・小文字・数字・記号を混ぜた12文字以上の長めの文字列にすることが推奨されています。私自身は極力15文字としました。
2. 脱パスワードの新技術「パスキー(Passkey)」の活用
最近では、パスワードそのものを使わない「パスキー」という仕組みを導入するサービスが増えてきました。スマホの指紋認証や顔認証を使ってログインするため、パスワードを覚えておく必要も流出するリスクも少なく、フィッシング詐欺にも非常に強いのが特徴です。対応しているサービスであれば、パスキーに切り替えてしまうのが最も安全で手軽な方法といえます。
3. パスワード保管方法のメリット・デメリット
パスキーに未対応のサービスなど、従来のパスワードを管理する場合の選択肢です。
- 紙やノートに手書きで保管する アナログですが、ネット経由で盗まれる心配がない利点があります。ただし、家族や他人の目に触れない鍵付きの引き出しなどで保管することが前提です。
- ブラウザ保存を活用する 自動入力を行ってくれるため手軽ですが、スマホやPC自体のロックをしっかりかけておく必要があります。
- 暗号化ファイル(Excel等)で管理する デジタルで一覧化しつつ、ファイル自体に強固なパスワードをかけて保管する方法もあります。
4. 二段階認証(多要素認証)をセットで設定する
パスキーが使えないサービスでパスワードを変更する際は、スマホSMSや認証アプリによる「二段階認証」を設定しておくと、万一パスワードが突破されても不正ログインを防ぐことができます。
家族にも注意喚起しているけれど…
自分がここまで苦労して対策を終えたからこそ、気になるのが家族の対応です。
日頃から「同じパスワードを使い回すのは危ないよ」「早く変更したほうがいい」と口を酸っぱくして伝えているのですが、一向に行動に移してくれる気配がありません。
「分かってはいるけれど面倒くさい」という気持ちも痛いほど分かります。ですが、実際に被害に遭ってからでは遅いのも事実です。家族のアカウントを守るために、どうやって重い腰を上げさせようかと少し頭を悩ませています。
セキュリティ対策は、面倒くさいと感じたときが潮時です。後回しにして痛い目を見る前に、一気にやり切ってしまいましょう。
I hope you like it.

