来年、2027年に還暦を迎えます。
自分が60歳になるというのは、何とも不思議な感覚です。若い頃には、60歳といえば人生の終盤に差しかかった人というイメージがありました。
しかし、いざ自分がその年齢に近づいてみると、まだまだやりたいことはたくさんあります。
むしろ、これからの人生をどう過ごそうかと考える時間が、以前にも増して楽しくなってきました。
早期退職から、もうすぐ8年
私は2019年1月末、51歳で長年勤めた金融機関を早期退職しました。
それから、もうすぐ8年になります。
退職した当初から、仕事を辞めたら何をするかについては、いろいろと考えていました。
海外旅行、音楽鑑賞、読書、友人との交流。
会社員時代には時間的な制約から諦めざるを得なかったことも、退職後は自分の意思で自由にできるようになりました。
実際、退職した2019年には、母との海外旅行を含めて3度の海外旅行を楽しみました。
その後、新型コロナウイルスの感染拡大という想定外の出来事もありましたが、振り返ってみれば、退職後の生活は総じて充実したものになっています。
長年の夢だった世界一周クルーズにも出かけました。
好きなアーティストのライブに足を運び、気の合う友人と食事やお酒を楽しむ機会も増えました。
仕事をしていた頃よりも、むしろ毎日が忙しいと感じることさえあります。
もちろん、こうした生活ができるのは、長年にわたって資産形成に取り組んできたからです。
ただ、実際に早期退職を経験してみて強く感じるのは、お金があることと、そのお金を使って充実した人生を送れることは、必ずしも同じではないということです。
お金を増やすことから、お金を活かすことへ
私は1991年から株式投資を始め、35年以上にわたって資産運用を続けています。
若い頃は、とにかく金融資産を増やすことが大きな目標でした。
将来、会社に依存しなくても生活できるだけの経済力を持ちたい。
その思いが、長年にわたって投資を継続する原動力になっていたことは間違いありません。
そして、一定の経済的自由を手に入れたことで、51歳で早期退職するという選択ができました。
ところが、実際に退職してみると、次第に考え方が変わってきました。
資産を増やすこと自体が目的ではなく、増やしたお金を使って、自分や家族の人生を豊かにすることこそが大切なのではないか。
そんな当たり前のことを、以前よりも強く意識するようになったのです。
お金は、使わなければ単なる数字です。
一方、旅行先で見た風景や、素晴らしい演奏に感動した経験、長年の友人と語り合った時間は、金融資産の残高には表れません。
しかし、私にとっては、こうした経験も大切な財産です。
年齢を重ねるにつれて、その価値はますます大きくなっているように感じます。
これからは、自分の経験を誰かのために
さて、還暦を迎えるにあたり、最近考えていることがあります。
それは、これまで自分が積み重ねてきた経験や知識を、もう少し積極的に他の人の役に立てられないだろうか、ということです。
私は1990年に金融機関に入社し、約29年間、会社員として働きました。
その間、仕事だけでなく、投資や読書を通じても多くのことを学びました。
また、早期退職後の約8年間には、会社員時代とは全く異なる経験を重ねてきました。
成功したこともあれば、失敗したこともあります。
振り返れば、若い頃の自分に教えてやりたいと思うことも少なくありません。
もちろん、私自身、今でも学ぶことばかりです。
ただ、長年の経験を通じて得たものの中には、これから資産形成に取り組む人や、定年後の人生について考え始めた人にとって、何らかの参考になることもあるのではないかと思っています。
このブログを2007年12月に始めてから、来年で20年になります。
当初は自分自身の投資記録という意味合いが強かったブログですが、長く続けているうちに、読者の皆さんからさまざまな反応をいただくようになりました。
自分の経験を書いたことが、誰かの判断や行動の参考になる。
それは、ブログを続ける大きな励みになっています。
これからは、こうした活動にも、もう少し時間とエネルギーを使ってみたいと考えています。
人生の後半戦も、自分で選んでいきたい
会社員時代の私にとって、経済的自由を手に入れることは、大きな目標の一つでした。
そして、その目標を実現したことで、50代の時間を自分の意思で使うことができました。
では、60代はどうするのか。
旅行にも行きたい。音楽も楽しみたい。友人や家族との時間も大切にしたい。
そうした気持ちは、これからも変わりません。
一方で、これまでの経験を自分の中だけにとどめておくのは、少しもったいないようにも感じています。
自分が学んできたこと、実際に試してきたこと、そして長い時間をかけて考え方が変わってきたこと。
そうしたものを整理し、誰かの役に立つ形で残していく。
それも、これからの人生で取り組んでみたいことの一つです。
51歳で会社を辞めたとき、私には、その後の人生がどうなるかを正確に予測することなどできませんでした。
それでも、自分で選んだ道を歩いてきたことについて、今のところ後悔はありません。
還暦を迎えてからの人生も同じです。
何歳になっても、自分の意思で新しいことを始められる。
そして、そのための時間を自分で使える。
経済的自由を手に入れたことの本当の価値は、案外、そんなところにあるのかもしれません。
I hope you like it.

