マイナス金利導入と最近のマーケットの動き

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今年1月末に日銀が「マイナス金利」という新たな政策を導入して以降、日銀の思惑?に逆らうように、円高や株安が進行しています。

少し、状況をまとめてみました。

まず、今年に入ってから急にマーケットの「雰囲気」「様子」「景色」が変わりました。

今からだと何とでも言えるのですが、昨年末の段階でここまで短期的に世界の株式市場が崩れることを予期した人は一体どれ位いるでしょうか。殆どの投資家があれよあれよという間に「急に下がっちゃったね〜」という感じではないでしょうか。

この間の経済状況等を改めて振り返ってみると、

  • 中国の経済が悪くなってきた。公表ベースの経済成長率も落ちたが、実際には更に成長率は低いという論調が増えた。
  • 中国だけでなく、他の新興国も経済成長率が下がってきた。
  • 設備投資を盛んにしていた中国等が投資を控えるようになったため、鉄とかのモノの需要が減り値段が下がりだした。モノの動きが停滞し、タンカーの運賃などはリーマンショック時よりもさらに安くなった。
  • 石油は産油国の縄張り争いの様相で、どこかの国がギブアップするまで供給圧力がある状況。産油国の財政事情が悪くなったため、産油国のソブリンファンドが世界中の株式で運用していたお金が換金されつつある。
  • 日銀がマイナス金利を導入。瞬間的には、為替は円安方向、株価にもプラスに働いた。
  • 足元では、マイナス金利政策導入以降、急速に金利が低下、ついに本日日本国債(期間10年)の金利もマイナスを示現。
  • 日銀に市中銀行が預ける当座預金が一部とはいえ今後マイナスになること等で金融機関の貸出が増えることが期待されたが、日本国内の資金需要が乏しい状況には変化なし。このため、金利低下により銀行の利ざやが減少することにより、地銀を中心とする金融機関の収益力低下が懸念される事態に
  • 再度、海外に目を転じると、相対的に堅調だったアメリカも経済指標が弱いものが増えており、次の利上げがしずらいとの見方が増えてきている(一部では、次は「利上げ」ではなく「利下げ」に追い込まれるとの意見も)
  • かねてから業況が悪いと言われていたドイツ銀行が先月末に決算を発表。日本円換算で最終利益は8800億円の赤字。同行が起死回生のため取り組んでいるデリバティブ取引について疑念の声あり。(リーマンショックと関連づけるメディア報道が多数)
  • (実際のところ何が原因かはわかりませんが)リスクオフの動きで、円が買われ急速に円高が進行。日経平均等指数に大きな影響を与える自動車株等輸出株が売られた。世界的に金融機関株が売られる展開。

他にもいろいろあると思いますが、大体こんなところでしょうか。

世界の実体経済が悪くなってきている中で、日銀の大きな政策変更がマーケットに刺激を与え(特に投機マネーに対し)、元々調子が良くなかった一部金融機関の状況が更に悪化、リーマンショック時の連想から、マーケット全般の値動きが非常に荒いものになっている。

(参考)

・(ロイター)蘇るリーマンショックの記憶、金融不安を高めるマイナス金利

・(ロイター)日経平均は一時978円安、欧州銀行株安でリスク回避強まる

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