個人投資家仲間で、人気YouTuberのPANさんが出された米国株投資の本を、献本いただき、一足先に読ませていただきました。
簡単ですが、ご紹介いたします。
著者プロフィール
・まず、日系企業のシステムインテグレーター会社の営業、サイバーセキュリティ会社のマーケティングを担当
・その後、米国スタートアップの日本支社に転職。米国本社勤務になりシリコンバレーへ(6年間勤務)
・米国勤務時代に「米国株投資」と出会い、10年後の2016年に金融資産1億円に到達。その後、2021年3億円→2024年4億円と順調に資産の増大に成功
・2023年に会社をアーリーリタイア。現在は証券会社等のセミナーに適宜登壇する傍ら、長期間の家族旅行など自由な生活を満喫する日々を送っている
・本書が紙で出す初の単著となる
本書概要
・著者が最もよく受ける質問は「どの本で勉強すればいいですか?」でしたが、株式投資に関する良書は多くあれど、網羅的に学べる書籍で適当なものがないという思いを常々持っていました。
・だったら、自分で作って、出版してしまえ。そういう経緯で、本書には「マクロ経済」「投資戦略」「ミクロ経済(個別株選定)」「テクニカル分析」という4つをメインテーマとしてカバーしています。
・著者曰く、昨今よく書店やネット等でよく見かける「ほったらかし投資」には違和感を持っており、株式投資に必要なのは「正しい知識と経験」としており、私も全く同感です。
本書を読んだ私の感想等
・私も米国株投資本の著者の端くれなので、少しは出版業界事情がわかるのですが、商業出版ではどうしても「売れてなんぼのもの」の世界なので、幅広い読者層をターゲットにして、主にビギナーを対象とした易しい、そして、薄めの本が好まれる傾向がある様に思います。
・この点、本書はこれから米国株投資を始める方でもわかりやすい内容・表現になっていますが、上記の通り幅広いテーマを取り扱っていることから333ページの厚めの本に仕上がっています。(かなり力が入っています)
・投資歴30年以上の私が読んだ感想ですが、もちろん、その多くは基本的なことなので、特段私にとって目新しい部分は正直多くはなかったですが、私が普段使わない情報源なども惜しみなく掲載されており、米国株「個別株」投資を「しっかり」行いたい人にとっては、間違いなく「読んで損がない」本と言えるでしょう。
・特に本書の最終章である第6章が「実践編」の内容になっており、昨今話題のChatGPTも活用した「情報収集・分析の12ステップ」が具体的な事例とセットで提示されています。この手順に沿って、自分が気になる米国企業について、投資を実践していくことは少し慣れは必要ですが、出来そうです。
・なお、著者も強調していますが、米国株に限らず投資には魅力だけでなく、恐ろしさもあります。書籍から得られるのは、あくまで情報収集と分析のノウハウまでであり、これを使って、どの様に実際に投資判断を行っていくのかは読者自身が試行錯誤していくしかありません。
・おそらく、本書だけで「マクロ経済」等の全てを理解するのは無理ですが、良い学びのきっかけになると思います。

posted with ヨメレバ
PAN フォレスト出版 2025年05月09日頃
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