ブロガー仲間のろくすけさんが、今月日経BPから出版した初の著書を買い求め、早速読ませていただきました。
人気ブロガーなので、多くの読者が詳細なレビューを上げるでしょうから、本の内容について詳しく説明することはやめて、私が本書を読んで一番ポイントだと感じたことを簡単にお伝えしたいと思います。
それは「はじめに」の中で要約されていました。
・企業が持つ本来の価値に対して、価格が大幅に割安だと思えるものを買い、まずは2倍を目指す
・企業がその価値を複利で増大させていく力に身を委ねる形で、ゆったり構える
・程よく分散されたポートフォリオを組み、トータルで「10年で2倍」を目途にする
ろくすけさんの場合、そのような方針で運用している中で、株価が10倍になるような企業がいくつも出てきて、インデックス投信での運用で作った3000万円が個別株への本格投資を開始して10年で10倍になったそうです。
ろくすけ流の「急がば回れ」投資術の核となるのは以下の3つ
1 企業価値の分析
2 ビネジスモデルの分析
3 コミュニケーション
つまり、
・企業価値とビジネスモデルを評価・分析し、素晴らしい企業をその価値に対して大幅に下回る価格で買う
・コミュニケーションを通して自らの「仮説」の構築とその「検証」を繰り返し、自信を持って保有し続けるための拠り所とする
ということです。
上記1や2については、DCF法など証券アナリストや中小企業診断士の勉強をしたことがある方なら、お馴染みの内容ですが、一般読者にとってはハードルが高い内容を非常に簡潔に説明していました。
3のコミュニケーションの部分は、企業のIR窓口と良好な関係を確立しながら、効率的に(双方に)意義あるやり取りするための勘所について解説してありました。私はこの部分は普段省略していて、今後とも行わない予定ですが、これから企業に問い合わせを行ってみたいと思う人には参考になると思われます。
個人的には
・会社四季報でROIC(投下資本利益率)をチェックする方法(簡便法)
・長期投資の鍵を握る「言語化」
・目標株価とPERの関係
・米国株が輝いて見える理由
などに関する説明の箇所が興味深かったです。
「価格」ではなく「価値」を追う
改めて、私も実践していきたいと思います。
なお、本書には私も読んだことがある参考書籍が詳しめに紹介されており、本書をきっかけとして更なるレベルアップも図れるかもしれません。
I hope you like it.