2005年を最後に公表が終了となった長者番付
そのトップに無名の会社の運用部長・清原氏の名前が登場。当時、大騒ぎした覚えがあります。
そんな清原氏「初」の書籍とあって、発売前から予約、購入して即読了しました。
個人的に印象になった箇所など
・「自分の考えはみんなと同じ」なら投資のアイデアにはならない
・「投資のアイデアを探す」ということは「株価に織り込まれていないアイデアを探す」ということ
・情報のバイアスを判断する際、まず一番大事なことは「誰が発信したか」を知ること
・個人投資家が日本の大型株に分散投資したいならTOPIXのETFが一番合理的
・大型株で古い製造業の場合、工場設備が古くなっていないかチェックする必要
・株式投資家はリスクプレミアムと業績予想を分けて考える必要はなく、業績に不安があるなら最初からストレートに利益予想を減らせば良い
・(現在の日本の金利を前提にすると、例えば)PERが10倍以下だと大きな減益が将来にわたって続いていくことを織り込んでいることになる
・「小型株」が良い理由:割安株が多い、独自のリサーチがしやすい、機関投資家が持っていない、アナリストがカバーしていない
・「小型株」は時価総額500億円の株式を指し、市場で言えばスタンダード市場をイメージ
・小型株の成長性は経営者が9割
・「コントラリアン」の特徴の一つは「株を買うと最初は決まって損をする
・投資プロを自認する著者でさえ未公開株の詐欺に引っ掛かりそうになったことが複数回ある。一番危ないのは「信頼できる友達」が紹介する案件
・多数の会社が乱立している機械セクターは、経営統合が進む可能性もありチャンスも大きい
著者が運用した25年の期間は私も社会人・投資家であり、登場する多くの会社・事件等がよくイメージでき、興味深く読むことが出来ました。
大成功の裏には、数々の大きな失敗があることが印象的
I hope you like it.