つばめ投資顧問の「顧問」に就任

『投資革命』(著:堂瀬とうしろう)を読んで感じた疑問点

この記事は約2分で読めます。

2024年は例年並みの96冊を読み終えてフィニッシュしましたが、その最後に読んだ本を今回取り上げます。

著者プロフィール

・著者は日本赤十字社の財務部門で資金運用に従事するなどの経験を有する。
・本書で紹介する運用方法などにより、金融資産は1億円を超え、45歳だった2023年にFIRE。
・現在46歳。独身か否かなど詳しい属性は不明
・不動産関係の会社にいたこともあり、業務上不動産には明るそう。投資の知識は専ら家族(親)の株式投資の経験などを踏まえた個人的な問題意識から勉強して身に付けた(金融関係者ではない)

本書概要

・世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーターが採用する「オール・ウエザー戦略」(リスクパリティ戦略)について、一般人が誰でも購入可能なETF(上場投資信託)と海外株式を使って、これを行うための具体策を提案
・前半では、オルカンに代表される「株式投資」一辺倒のリスクを警鐘する内容となっている

私の懸念・疑問点

本書では「世界経済がどうなっても安心の基本ポートフォリオ」をレイ・ダリオなど海外の文献を調べて提案。その基本ポートフォリオは米国株(VTI)、米国債20年超(TLT)、金(GLDM)の3つのETF、そしてコモディティ関連株式(エクソンモービル、シェブロン、BHP、リオティント)への個別株投資で行うとしている。

具体的な構成比率は本書を手に取って確認してもらいたいのですが、私はこの限られたコモディティ関連企業に投資するこの部分について「個別株」リスクを強く認識しました。

確かに、エクソンなどどれも世界を代表する企業ではあるものの、長期運用の対象として、戦略的にずっと投資していく上では懸念を感じました。

全体を通して

ただし、著者が言う通り、株式という単一の資産クラスだけで資産運用をしていると
・株価の大暴落
・株価の長期低迷
・(高い)ボラティリティ
という3大リスクに耐えることを覚悟する必要があるというのは、おっしゃる通りです。

特に、既に一定の資産規模になっている投資家を中心に、一読しても損はないかもしれません。(すぐ読めます)

I hope you like it.

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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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