今年読んだ本の中から、私が良かった本をご紹介します。
ビジネス・投資
弱い円の正体 仮面の黒字国・日本
ドル円を中心とする為替レートの変動は企業も日本国民にとっても大きな関心事となっている
本書は、かつて、日本を苦しめてきた「円高」の再来などは「構造的」に起こりにくい状況になっていることを数々のデータを示して論証
昨今、海外への投資が増えている多くの個人投資家にとって、読んで損がないオススメの一冊
成長の臨界 「飽和資本主義」はどこへ向かうのか
博識の人気エコノミストが日本経済の現状と今後の展望について、経済的な視点にとどまらず、多面的・歴史的な視点等からまとめ上げた「骨太」な一冊(500ページ)
大変示唆に富む内容でマーカーを引いた箇所が多数になった
おすすめの一冊
ユニクロ
これまで、ファーストリテイリングに関する本はたくさん読んできたが、情報量が一番多く、ベストな一冊
一回読むだけでは勿体無い。必ず二度読みます。
運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」
小売大手ドン・キホーテ創業者の半生記的な内容で、その成功法則をまとめたもの
個人の人生、会社運営や、投資においても役立つ内容と思料
グレートリセット後の世界をどう生きるか 激変する金融、不動産市場
「不動産コンサルタント」が主業の著者の本書が33冊目
著者本人が「自分の専門領域を超えた」という幅広い分野に関して、現状分析・将来予想を述べているが、今後の投資や個人の生き方を考える上で参考になる一冊
ドキュメント 異次元緩和 10年間の全記録
世界でも稀に見る日本の金融政策がどの様な過程を経て、どの様な人物の思惑を踏まえて誕生し、実践されてきたのかを関係者へのインタビューなどを踏まえて、大変生々しく描いている
金融政策の話ゆえ多少専門的な内容にはなるが、これを新書というフォーマットでコンパクトかつ読みやすくまとめられており、読んで損がない一冊である
異次元緩和の罪と罰
当初目論見通りにならず、2024年3月に終わった日銀「異次元緩和」
本書は(当事者の日銀がまだ行なっていない時点で)異次元緩和の「総括」を日銀に36年間勤務した著者が、簡潔かつ冷静にデータを用いて行なったもの
読んで損なし
最後の頭取 北海道拓殖銀行破綻20年後の真実
90年代後半に相次いだ金融機関の破綻。その中の一つ、北海道拓殖銀行の破綻の経緯等について、最後の頭取への長時間インタビューに基づき作られたのが本書
元頭取の河谷氏は本人曰く「拓銀と私は国策捜査の対象とされ」、河谷氏は当時の金融機関関係者として、実際に唯一の服役者となった
本書を読んで、当時金融機関のまだ若手だった私には、よく分からなかった事実・経緯も多く、とても興味深く読めた
金融の歴史を知れる本である
なお、実質的な著者は河谷氏の弁護を務めた弁護士の息子の朝日新聞の記者
自己啓発
人生を変える読書 人類三千年の叡智を力に変える
元銀行員。最近出たベストセラー本『読書大全』(積読中:笑)の著者
最近読書量が減っている私が、改めて読書に真面目に向かい合いたいと思い手にとった一冊
知的欲求が高まった
読書の効用・素晴らしさを再認識。本棚に並ぶ書籍の中身を大きく変えたい衝動に駆られた
インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。
クリエイターが良質なアイデアをアウトプットするために必要なこと
それは結局、大量のインプットを習慣として仕組み化し、ただ闇雲にインプットするのではなく、良いものを自分の目と耳と口に入れることだと説く
本書には、重要な書籍、音楽、映画などの一覧が載っており、これだけでも本棚に本書を常備しておく価値あり
億までの人 億からの人 ゴールドマン・サックス勤続17年の投資家が明かす「兆人」のマインド
エピローグの言葉「どこかの本にも書いてあるような、当たり前のことを当たり前に、でも圧倒的にやり切っている」
これが成功者(富裕者)の成功者たる所以なのだと思います
納得感のある内容で、読んで損はなし
英語
英語上達完全マップ
定評ある英語参考図書
2010年にアマゾンで購入履歴あるも、読んだ記録なく今回中古で購入・読了
受験英語で終わらない、使える英語まで進化させる具体的な方法が詳しく説明されている。本書で紹介された方法を実行して、抜本的な英語力の底上げを図る所存
なお、書店では入手困難かも
速読英単語必修編[改訂第7版増補版]
大学入試用の教材であるが、音読用のテキストして使用。掲載されている英文の内容も面白いものが多く、飽きがこない。何度でも繰り返して、英語の回路と音を頭・耳・口に焼き付ける
英文スピードリーディング 初級編
本書も音読用に購入。初級用とあるが、侮るなかれ。結構、難しい。これも、何度も繰り返している。
理系的 英語習得術 インプットとアウトプットの全技法
過去に何度何度もチャレンジした英語力UP
現在、再びギアを上げて勉強することを決意
そんな折、手にしたのが本書
大変ロジカルかつわかりやすく書かれており納得の内容
本書で紹介された数多くの書籍も参考にしながら、実力アップを図っていきたい
なお、著者の本はどれも一定のクオリティがあるので、オススメです
健康
朝食をやめて健康になる
今から20年以上前の出版の本
健康本に関しては、本書に限らず、全く正反対の主張の本も多く、おそらく、様々な説に関して、これは自分に合っている・合っていないという個人差もあると思うが、私は著者の唱える「朝食不要論」は納得がいった
読み終える前から、朝食抜きの生活に移行しているが、調子が良い
ジョコビッチの生まれ変わる食事 新装版
いわゆるグルテンフリーの食事の認知が広まった立役者となったのが、男子テニス界のチャンピオンである著者のジョコビッチ
本書は、彼が不振から抜け出すきっかけとなった食事の変革に始まって、メンタル面など含めたより良い生き方のための指南書になっている
もちろん、彼が実践している方法が全ての人にうまく適合するかはわからないが、健康向上に資するヒントであることは間違いなし
小説
暗殺
安倍晋三「暗殺」事件を題材にしたフィクション
フィクションではあるが、かなり事実の部分が含まれており、どこまでが事実でどこからがフィクションなのか確認しながら読んだ
私は最初から山上単独犯はありえないと考えていたので、とても興味深く読めた
その他
従属の代償 日米軍事一体化の真実
安全保障問題の取材歴25年のジャーナリストが著者
急速に「戦争ができる国」に変貌しつつある日本の自衛隊の現状等がよくわかる
どうして今、この様になりつつあるのかの理由は理解できるが、では、今後日本がどうしたら良いのか?何が実際に出来るのか?は一筋縄ではいかないのが難しいところ
もし、台湾有事となれば、日本は米国の手足となって、相当な被害を受けることだけは間違いない
経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて
著者が癌で亡くなる直前に、息子のために書いた手紙がもとになった著作
彼の考えのエッセンスが詰まった一冊に仕上がっている
特に働き方の箇所は、親世代の時代と今の学生の時代では全く環境が異なるが、私も著者の様なことを今なら考えるだろう
読了して、大学生の息子に渡した読んで損がないオススメの一冊
がんになってわかったお金と人生の本質
2024/1/1に亡くなった山埼元さんの7月に出された本
ダイヤモンド・オンラインや「トウシル」での連載記事、死ぬ直前の日記などをベースに「編集」された本
癌を発病し、死が近くなった人間がどういうことを考え、何を取捨選択して最後の人生を生きたかの「記録」である
たぶん運用自体は私の方が実際の運用経験が長く上手だと思うが、著者の文章にはいつも感心して楽しみに読んでいた
もう新しい文章を読めなくなったかと思うと悲しい
いつも私で生きていく
90歳になっても元気で活躍する女優・草笛光子さん
本書は、彼女が約10年以上前に書いた本の文庫化
いつまでも前向きで元気で生きていくヒントが得られる
最後に一言
他にも、たくさん良い本を読みましたが、とても全ては紹介できません。過去記事の紹介記事なども、併せてご参照ください。
I hope you like it.