日本株の海運大手(日本郵船、商船三井、川崎汽船)に投資しました。
株価指標など
(株価は2022/11/4終値、決算は第2Qベース)
日本郵船(9101) | 商船三井(9104) | 川崎汽船(9107) | |
株価(円) | 2,563 | 2,897 | 2,187 |
時価総額(百万円) | 1,307,553 | 1,048,745 | 621,651 |
純資産(百万円) | 2,487,650 | 1,879,559 | 1,614,725 |
PBR(倍) | 0.53 | 0.56 | 0.38 |
予想PER(倍) | 1.3 | 1.3 | 0.9 |
予想配当利回り(%) | 18.66 | 18.98 | 9.14 |
株式益利回り(%) | 73.76 | 75.47 | 111.70 |
コメント
まず、いかがでしょうか上の数値。決算短信などを見て私が記入しているので、小さな間違えをしている可能性はありますが、大きなミスはしていないはずです。
たぶん、長い投資歴を有する人でも滅多に見かけない数値の数々でしょう。新型コロナによる一時的な物流の停滞などにより運賃が未曾有の高騰となったことの影響が残存しているため、各社とも高い収益水準を確保する見込みですが、足元では急速に運賃が下降しているため、先行き警戒感から株式のバリュエーションがこれまた空前の低さとなっています。
例えば、川崎汽船について言及すると、今期の最終利益予想よりも時価総額の方が小さく、予想PERはなんと1倍割れ。11/4公表された直近決算で明らかになった純資産は時価総額よりも約1兆円近く多い状況となっています。
海運業界はかつて船を作り過ぎたりして、大きな赤字に苦しんだ歴史があるため、その再来を危惧する投資家も多いのでしょう
しかし、この3社はそうした二の舞を回避するため、いろいろな合理化に取り組んでおり、定期コンテナ船事業については3社統合も行っています。こうした企業努力があった上で、新型コロナがあったことは忘れてはいけません。
(参考)コンテナ船ONE、トヨタに次ぐ利益 一本足打法に懸念も(日経電子版:2022/6/27)
改めて各社の中期経営計画なども確認しましたが、どの会社も大きく上振れた実績となっており、例えば、財務の健全性を表す自己資本比率は数年前の倍になっています。昔はこの中では一番信用力が低かった川崎汽船の自己資本比率が7割を超えているから驚きです。
海運業界も環境投資の必要性が加わり、従来よりも船の建造に要する負荷は大きくなっていますが、最近の好業績により「貯金」ができて余裕が生じている。そんな状況に見えます。
(参考)海運3社そろって最高益 23年3月期純利益を上方修正(日経)
私も海運業界の好業績が続くとは思ってはいませんが、流石にこの株価の低評価はないと判断しました。
詳細は書きませんが、3社合計で1年間で約200万円(税前)の配当を受け取ることが可能な金額を投資しました。
この超高配当利回りも「今だけ」だと思います。
なお、海運株は業績の見極めが難しく、日々の値動きも大変大きいので「上級者」向けの投資先です。くれぐれも、投資に際してはご自身で十分研究をした上で自己責任でお願いします。
I hope you like it.