ダイヤモンド社から出版されたばかりの投資本、担当の編集者(拙著と同じ)さん経由で献本を受け、読ませていただきました。
著者:宇根尚秀氏プロフィール
・1975年生まれ、東京大学工学部化学システム工学科卒業、同大学院修士課程修了
・2000年、ゴールドマン・サックス証券(GS)入社
・2019年JPインベストメント最高執行責任者兼務
・現在は自らファンド運用会社を立ち上げ、代表を務める
・15年在籍したGS時代では、主に「ボラティリティデスク」にてオプションや先物を売買する業務に従事
・同社退職後、早稲田大学ファイナンスMBA修了
本書概要
上記の通り、著者のGS時代の得意分野は金融派生商品の売買であり「鞘」を取ることが専門でしたが、退職後に改めてファイナンスに関して「理論」面の学習・強化を行なったことも踏まえて、本書を執筆しています。
・前半では、巷で人気の世界株のインデックス投資(オルカン)が「投資の王道」であること、また、日本の公的年金(GPIF)の「4資産均等型」の運用が、広く多くの個人投資家に向いていること等の説明があります。
・その上で、個別株(特に日本株)や債券、さらには、伝統的な資産以外のオルタナティブ投資の分野まで概略を説明する流れ
・意外?に普通の内容だったので、少しびっくりしましたが、冷静に考えると「やはりそうなのか」と素直に好感が持てました。ご自身の資産運用のポートフォリオも披露されていますが、ごく「普通」でしたよ。
最後に一言
資本主義の権化の様なゴールドマン・サックスで元トップトレーダーとして活躍してきた人物が門外不出の秘密を明かしてくれると期待して読みましたが(笑)、本当に大事なことに大きな違いがないということですね。
今回は端折りましたが、著者ならではの経験・エピソードも知ることが出来る本書、少し気になった方は店頭で手に取ってみてください。

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宇根 尚秀 ダイヤモンド社 2025年09月04日頃
I hope you like it.