『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』| バフェット太郎は好きじゃないが、この本は嫌いじゃない

米国株投資家界隈では、今や知らない人がいない有名人「バフェット太郎」(本人曰く「日本一アンチの多い米国株ブログ「バフェット太郎の秘密のポートフォリオ」の管理人)が、初めて出版した話題の投資本(『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』)をゴールデン・ウィークの前半に即日読了しました。

記事のタイトルに書いた通り、バフェット太郎は好きではありません。

バフェット太郎との関係

・今回、この本を読んだ感想(書評と呼べる代物ではない)を書くに際し、著者であるバフェット太郎氏と私エルとの関係を明らかにしておきましょう。
・まず、殆ど関わりがありません。ブログのリンクもお互いしていませんし、ツイッターはお互いにブロックしています。彼がツイッターを始めたとき、多分、一番最初にフォローしてあげたのが(上から目線ですいません)、外でもない私だったのに、何が気に障ったのか彼からブロックされました。シャクだから、ブロックして返してあげた次第です(笑)。
・だから、彼のことを持ち上げてあげよう、などという考えは毛頭もないことを、ここで表明しておきます。

本書のエッセンス

・バフェット太郎氏は、2015年から米国株投資を開始。(経験年数は短い)
・米国の超大型優良連続増配高配当株に投資(配当再投資)(ちなみに、バフェット太郎という名前は検索対策であって、ウォーレン・バフェット流の投資をしているわけではない)
・ウォルマート、コカ・コーラ、アルトリア・グループ、フィリップ・モリス、P&G、エクソン・モービル、マクドナルド、IBM、ベライゾン・コミュニケーションズ、J&Jに均等投資(各10%)
・毎月50万円程度を上記銘柄の中で組入れ比率最低(時価が一番少ない)銘柄に判断を加えず機械的に投資
・安定したCF+還元に積極的であること。この2点が長期保有すべき配当銘柄
・分散投資の最適数は8〜16銘柄
・「連続増配株」と「高配当株」を混同するな
・ポートフォリオの作り方:STEP1「銘柄数の決定」、STEP2「景気循環別、銘柄数の決定」(「回復」=ハイテク株、金融株、「好況」=資本財株、一般消費財・サービス株、素材株、「後退」=エネルギー株、「不況」=生活必需品株、ヘルスケア株、通信株、公益株)
・バフェット太郎厳選!賢者のための黄金銘柄30種(参考:エルは約3割に投資)
簡単なルールに従う。ロボット投資家たれ
・「みんなの意見」は無視。自分のスタイルを堅持する

感想と見習いたい点

・ほぼ賛同できる内容でした。彼の運用はいわゆる「グロース株」には全く投資せず、コカ・コーラ等「不況」銘柄に7割投資していますが、これはポートフォリオ全体のボラティリティ(変動率)を抑えながら、配当を再投資することで資産の最大化を企図するもの。私はここまで極端でないですが、生活必需品+ヘルスケアに4〜5割投資し、保守的に運用している点は共通しています(ただし、私はAmazon等グロース株にも積極的に投資)。
・この様なポートフォリオであるため、足元の投資環境(グロース株優位)では、運用パフォーマンスがS&P500等に劣後するのはある面仕方がないでしょう。(もう少しロングスパンで判断するべき)
・個人投資家がブームに乗らないようにするためのアドバイス:「その投資が楽観的な見通しのもと、ワクワクドキドキしながらする投資判断である場合は気を付つけた方がいい」「反対に、成功しやすい投資とは、熟慮を重ねた上で、心配と不安の中で投資判断を下す時」(御意)
・しっかりとした運用ルールがあり、それを(まだ数年ですが)守っているのは見事。この様に分かりやすいルールで運用し、それをブログ記事にすることは、ブログ読者にとっても理解しやすく、再現性があることは良い点だと思います(その分、責任重大)(一方、私の運用ときたら、コロコロ変わるので、絶対真似は不可能です:笑)

違和感を持った箇所と負けたくない点

・本書後半に「米国株の未来予測」と称して、米国経済は17年周期で「拡大」と「停滞」を繰り返しており、チャートからも[2034年まで強気相場!]とありましたが、根拠が薄弱です。(私も米国市場に関しては、引き続きポジティブな見方ですが)
・私は株式投資暦はあと数年で30年になりますし、米国株に初めて投資したのはリーマン・ショック前後まで遡ります。海外個別株投資を再開したのは、バフェット太郎氏よりも後で、トラックレコードが殆どありませんが、今のところ、S&P500よりも良好の運用成績を残しています。バフェット太郎氏に対して、これからもずっとアウトパフォームしていく所存です。(多分、大丈夫でしょう)

最後に一言

・「債券」と書くべきところが、複数箇所「債権」となっており、誤植がありましたが、そんな事は些事(でも、出版社・著者は重く受け取るべき)。本書は、米国株投資ビギナーにとって、大きな「毒」にはならず、服用しても問題のない「薬」と言えるでしょう。
・私の様な投資のベテランにとっても、読んで楽しい「清涼飲料」でした。

グッドラック。

違った。

I hope you like it.

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