つばめ投資顧問の「顧問」に就任

「ジェイソン流お金の増やし方」読了

この記事は約4分で読めます。

30万部以上の大ベストセラーとなっている厚切りジェイソン氏の投資本を、少し興味があったので読んでみました。

以下、本書概要や個人的に感じた点など、まとめたいと思います。

著者プロフィール

1986年、アメリカ・ミシガン州生まれ。私よりは約20歳年下ですね

大学卒業後、最初に就職したのは、米国株投資家の間ではお馴染みのGE

その後、ベンチャー企業に転職、その後の詳細は不明ですが、現在、IT企業の役員を務める傍らで芸人活動を行っている。

投資は最初に就職したときから続けており、投資歴15年。小学生を筆頭とする3人の娘のパパ

買い物は神戸物産が経営する「業務スーパー」を愛用

ジェイソン流お金の増やし方

「ジェイソン流」とありますが、特になんの変哲もありません。

1)支出を減らし
2)残りのお金を投資し
3)待つ

というものです。

支出を減らす

「収入ー支出」を最大化することで、投資に回せるお金が増えるので、支出を減らしましょう、と

そのためには、支出を「可視化」し「固定費」などの削減などを提言

ミドルクラスのアメリカの家庭の出身の割には、低コストな家計のようです。

具体的な方策について気になる方は本書を手に取ってください。

なお、常に「今、使っているお金は本当にその価値があるのか?」問う姿勢はアグリーです。

「欲しくもないものを買うために、大変な仕事を頑張る」ことほどもったいないことはない。

これは『DIE WITH ZERO』でも書かれていたことと同じですね
(参考)『DIE WITH ZERO』は毎月読みたい必読書

節約して残ったお金を投資

ジェイソン氏は「3ヵ月暮らせる現金」は残して「すべて投資に回す」ことを提唱しています。つまり、毎月の給料の2割とか収入の一定割合ではなく、最大限に投資せよ!というものです。

これは、現在、総資産の1%程度しか預金を持たず、常にギリギリまで投資している私に似たところです。

投資の方法としては、米国株のインデックスファンドに「長期・分散・積立」で投資

全米の企業の株式に投資するバンガードのETF「VTI」(市場全体の99%以上をカバー)もしくは、楽天・全米株式インデックス・ファンド(通称「楽天VTI」)への投資を推奨

著者はかつてS&P500(市場の約8割をカバー)に投資していたが、中小型株を含みより分散がきいており、成長性にも期待できると考え、現在はVTIに追加投資しているとのこと

「米国株推し」の理由については、拙著や他の米国株ブロガーなどの主張と似通っており、割愛します。著者以外の考えもありますね。

なお、個別株にはかつて投資していたことがあるが、優良企業でも100年持たないこと、ギャンブルに近いとの理由で現在はインデックス投資のみに変更した由。ギャンブルとは違うと思いますがね

また、投資をしないものとして決めているものとして、暗号資産、コモディティ、中国株、不動産を挙げていました。これはこれで良いと思いました。いたずらに手を広げないことは賢明な判断だと思います。

待つ

そして、投資を始めたら、途中でやめない、売らない。

一番資産を増やすのは「とにかく売らないこと」

これは、インデックス投資だから言えることですね。個別株の場合には、業績が悪化して最悪破綻してしまうケースもあるので「絶対に売りません」とは口が裂けても言えません。

その他全体を通して

ジェイソン氏、自分の人生については、ベンチャー企業への転職などリスクは取っているが、投資ではそんなにリスクをとっておらず、むしろ保守的な運用であるとの認識だそうです。

確かに、最近、一部で流行しているナスダック株へのレバレッジ投資(いわゆる「レバナス」)のレの字も本書には出てきません。極めてプレーンな米国株へのインデックス投資本となっていました。

これまでに一定の数の投資本を読んだり、投資経験がある人であれば、既知であろう「72の法則」や経済的自由確立に関するトリニティ大学の論文の触りの話(年間支出の25倍の資産があればいい)、そして、証券口座の開設の方法なども網羅していました。

一方で、どうして「インデックスファンドが良いのか」についての詳しい説明はなく、本書だけで「腹落ち」できるかどうかは疑問の余地があります。

それでも、本書、既に30万部以上の売り上げになっているというから驚きです。

それだけ、投資「未」経験の人が、この日本では多いことの証左ですね

お金は自由な人生を謳歌するための切符である。(厚切りジェイソン)

I hope you like it.

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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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