言わずと知れたインデックス投資家のバイブル本『敗者のゲーム』(チャールズ・エリス)です。
「市場平均を超える」ことに、多くの投資家が挑みますが、「その投資家が市場そのもの」であるが故、売り手と買い手の損益は合計すればゼロであり、手数料等を考慮すれば全体としてマイナスサムの「敗者のゲーム」を戦っているというのが本書のメイン・メッセージです。このため、エリスは、単純で、透明性が高く、低コストで、課税上も有利なインデックス・ファンドで市場全体に投資することを推奨しています。
エントリー「雑感(本関係)」でご紹介したブクログの「エルの本棚」でのコメントをそのまま掲載します
2023年68冊目。満足度★★★★☆
私が『敗者のゲーム』を一番最初に読んだのは
1987年刊「機関投資家時代の証券運用」を原著に個人投資家への助言を加えた改題改訂版の翻訳が1999年に日本で発売された時
その後、2011年に原著第5版が翻訳されたもの以来の『敗者のゲーム』読了となる
今回、10年ぶり以上間隔を空けて読んでみると、記憶していたイメージよりも広範な事項を(元々)カバーしていたのが意外だった
ただ、コアの部分(インデックス投資の優位性を説く)は変わらず
個人的には、以前に比べて、文字が大きくなったり、章立てが変わっていたり、少し内容追加されている部分もあるが、読みやすさという点においては、昔の本に軍配をあげる
なお、序文を書いている人も、デイビッド・スウェンセンからバートン・G・マルキールに変更となっていた
データも殆どが古いままなので、正直、あまり新たな収穫はなし
それでも、『敗者のゲーム』を未読の読者は、読んだ方がいいだろう
I hope you like it.