サイトアイコン 【L】米国株投資実践日記

『GAFA next stage』読了

話題本だったので、発売早々に購入していましたが、少し寝かして本日読了しました。

総評

同じ著者が書いた『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』を読んでいたので、それと似た内容を想像していましたが、さにあらず。

前半と後半で、かなり内容が異なる内容の本でした。

前半は、パンデミックの状況の中で、大企業、特にGAFAなどのビッグテックやそれを追う?Xにとって有利な世の中になっていくことが説かれています。

そして、後半はこれまで旧態依然としていた組織の代表「大学」を単独の章で取り上げ、ここが今後大きく変わっていくと著者は述べています。

さらに、アメリカを中心とする貧富の大きな格差など社会的な問題について、著者の問題意識を強く打ち出した内容となっています。

そのため、ほとんどテクノロジーに関する本ではありません。

備忘録メモ

以下は、個人的なメモとしてブログに本書から一部引用して残しておきます。

・このパンデミックの最も持続的な効果は、ものごとを加速させる作用である。
・私たちが目の当たりにしているのは、少数のアメリカ企業による支配の始まりだ。
結論-今はビッグテックの世界である。
・ビッグテックはいかにして、いまの地位にたどり着いたのか。そのアルゴリズムは「イノベーション」「不明瞭化」「搾取」である。
・これらの企業は、資本コストの低さ、独占力、規模の大きさという強みによって、あらゆるビジネスをテック業界に追い込もうとしている。
・アップルはいまや時計業界トップ
・ギグ・エコノミーや長期契約のフリーランサーとして働く人がどんどん増えている。ということは、自分で保険に入る人も増えているということだ。
・アマゾンは世界で2番目に利用されている検索エンジン
・アップルの買収対象として、ペロトン以上にふさわしい会社はない。
・フェイスブックの顧客800万のうち、100位までの広告費の合計は全収益の16%を占めるにすぎない。フェイスブックのしくみ上、1社の広告費の減額が他社にとってのチャンスとなる。
・安い資本を供給する筆頭格はソフトバンク
・(アメリカの)過去40年で大学の授業料は1400%上昇
・アメリカ人の平均寿命を予測する最も重要な因子は、生まれた場所の郵便番号
・2019年のアメリカ疾病予防管理センター(CDC)の予算は70億ドルを少し超える程度だった。これは4日分の軍事費より少ない。
・2020年1月、アメリカでは、パンデミックが急速に広がるのに最適とも言える社会環境ができ上がっていた。
・2000年以降、アメリカの航空会社は66回、破産を宣言している。航空業界の収益力の脆弱性は明らかだ。にもかかわらず、6大航空会社の取締役会とCEOは、フリー・キャッシュフローの96%を自社株買いに投じた。
・民主党上院議員の財産の中央値は94万6000ドル、共和党上院議員は140万ドル
・世界の最も裕福な家族は(下位)36億人よりも多くの資産を保有
・アメリカでは、下位25%の世帯(3100万世帯)の純資産中央値は200ドルである。

上記の通り、アメリカにおける貧富の差は非常に大きく、裕福な家庭で生まれた者が裕福になる身分の固定化が起こっています。純資産200ドルの状況では、コロナ禍で十分な対策も講じることができず、アメリカで感染爆発が起こったことも頷けます。

I hope you like it.

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