本書概要
著者のベネットは幸田露伴や夏目漱石と同じ1867年生まれ。本書は20世紀初めに書かれた自己啓発本の古典というべきものです。とりわけ「時間」に関する本の中では最も有名な本の一つに数えられるでしょう。過去に三笠書房が出版した単行本を再編集したもので、翻訳と解説は故・渡部昇一氏が行なっています。
「私」がマーカーした箇所(抜粋)
「古来より「時は金なり」などと言われている。この諺は事実を控えめに言ったまでで、実際には時は金などよりもはるかに貴重なものだ。」
「朝、目覚める。すると、不思議なことに、あなたの財布にはまっさらな24時間がぎっしりと詰まっている。」
「人々がとりつかれている時間に対する思いを分析してみると、それは主に焦り、期待、願望、欲求のようなものであることがわかる。これが原因となって、人々は絶えず不快な思いをしているのだ。」
「心正しき平均的な現代人の生活に何よりも欠けているのは、内省的な気分であるのは間違いない。」
「幸福とは肉体的、精神的快楽を得ることにあるのではなく、理性を豊かにし、自らの生活信条にかなった生き方をするところにある」
「私が強調したいのはただ、自分の行動が自分の生活信条と一致していない人生というのは、無意味な人生だということなのである。」
「人生とはすなわち好奇心であり、この好奇心を満たすものは日常の習慣や生活の場にあふれている。」
「「努力して読む」から、それはあなたの糧となる」
「ユーモアのセンスにかけた「物知り顔」の人間にならない」
「自分のしていることなど、あまり大げさに他人にしゃべらないほうがよいだろう。」
本投稿は、本書を処分するためにメモした。
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