2012年、194冊読んで良かった本

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旧アドレスのブログを閉鎖したため、過去記事の中で大事なものをこちらに移しました。なお、一部表現を変えている箇所はあります。

2012年は大晦日に194冊目を読み終えました。 うち7冊はKindle Paperwhiteで読んだものです。

今回はカテゴリー毎に発表したいと思います。

【ノンフィクション】

一番最初は私が好きなジャンルのひとつであるノンフィクションから。
1冊目は、満足度★★★★★の超オススメ本です。

・関東大震災後の壮絶な様子を克明に描いた菊池寛賞受賞作品。東日本大震災を経験し、これから首都圏でも大規模な地震・火災が現実的に想定される今、必読です。

・2012年は東日本大震災が起こった2011年に続き、震災・原発関連の本も多く読みましたが、この『メルトダウン』が一番印象に残っています。他では、前へ!―東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録ホットスポット ネットワークでつくる放射能汚染地図も興味深く読みました。

・本書は癌を患った母とその家族が「死」を意識した中で精一杯生きる物語。涙なしでは読めません。

【歴史】

次は歴史関係の本の中からピックアップします。私は歴史に疎く、本当はもっと当該ジャンルの本を読まないといけないのですが、やや苦手です。でも、この2冊は読んで良かったです。

・当たり前ですが戦争をするためには資金が必要。本書は戦費調達のために高橋是清がいかに奔走し活躍したかを膨大な資料に基づき著した力作。読むのに時間がかかりますが、その価値はあります。

・著者は元外務省の国際情報局長の方。ベストセラーになりましたが「米国からの圧力」の視点から日本の戦後史を振り返る内容。従来タブーとされていた事柄を、外交の元当事者であった人物が世に明らかにするのですから話題になるのも当然です。でも、「やはり、そうだったか」という感じです。

【自己啓発】

・自己啓発関係の本と言うと「そんなのいくら読んでも同じ」と言う人がいますが、確かに大事なことは複数の本を読んでも繰り返し出てきます。でも、それが分かるようになるのも、ある程度数をこなしてからのことです。

・今回、最初にご紹介する森信三氏の「修身教授録」は、そんな「うるさい先輩」の方の誰もが推奨する「自己啓発本の王道」を行く書です。実は本書は長い間「積読」の状態でしたが、十分「寝かせた」だけあって、とっても美味でした(笑)。

・本書もベストセラーなのでコメントは省略しますが、若い人に特にオススメです。

・「自己啓発」ブームに違和感を抱く著者が、抄訳が広まるサミュエル・スマイルズの『自助論』の本当の意図を解説。安易な自己啓発に異を唱える本ではありますが、日本の自己啓発書の歴史も学べるという意外な効用もあります。その他では、「先延ばし」にしない技術「とりあえず、5年」の生き方が参考になりました。

【働き方】

次は【自己啓発】にも一部重複するジャンルではありますが、我々生きる者にとって、最も時間を費やし重要な「働く」ことをテーマにした本の中からピックアップしました。

・本書はリクルート出身の経営コンサルタントで、売れっ子の作家でもある小倉広氏の本。恐らく、小倉ファン・著者本人とも最も評価が高いのが本書だと思います。「親との関係」が実は大きなテーマの本でもあります。その他では、震災を機にして生き方が変わった元総合商社マンが書いた心が喜ぶ働き方を見つけようや、天職は寝て待て 新しい転職・就活・キャリア論 (光文社新書)ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉がオススメ。

【経済】

次はたくさん読んでいる経済関係の本の中から。 (少し、投資ブログらしくなってきました。)

・最近、沈静化しつつある欧州の経済・金融情勢ですが、実際のところ何が原因でどこまで深刻なのかがよく分かる本です。著者がサブプライム危機について書いた資本主義は嫌いですか―それでもマネーは世界を動かすも良かった。竹森俊平氏の本はハズレがないので、どれもお薦めです。

・安倍政権になって、やや円安基調にありますが、そもそも近年の円高は「デフレが引き起こす円高」であることを看破。そして、これを変えるためには、不足している日銀のマネタリーベース供給量を増やすことが必要と論じています。

・タイトルが刺激的ですが、著者の『週刊ダイヤモンド』の連載記事等を元にした一連のシリーズもの。野口悠紀雄氏の本は数字とロジックがしっかりしているので、どの本を読んでもしっくりきます。震災後の日本の貿易構造やエネルギー問題、TPPに関する見解など参考になりました。今更ですが、ミルトン・フリードマンの資本主義と自由 (日経BPクラシックス)も読みました。一種の教養として読んでおいて損はないと思います。

【メディア】

原発問題や政治・経済など我々を取り巻く情報は、自分が直接入手する一次情報以外は全て「メディア」を通して入手します。そのため、メディアというものの性格をよく理解しておくことは有用です。

・本書は元日経新聞の記者で米コロンビア大学大学院ジャーナリズムスクール卒業の経歴を持つ著者が、日本の新聞社の実情を描いた力作。記者クラブの弊害、欧米メディアとの違い等がよく理解できました。462頁の厚い本ですが、非常に読み応えがあり一読を推奨します。

・ブログ、Twitter等一般の個人も情報の発信者となる今の時代におけるメディアに関する“常識”について、簡潔にまとめられています。

【経営】

1冊だけですが、敢えて「経営」のカテゴリーであのベストセラー『ストーリーとしての競争戦略』を挙げたいと思います。今更ですが、読みました。ただし、Kindleで。

・多くの友人が本書のことを推奨していたので、いつか読もうと思っていたのですが、噂に違わない良書でした。本書自体が「ストーリー」の言葉通り、分かり易いビジネス書となっています。非常に分かり易いので、普段この分野の本を読まない人でも抵抗感なく読める良さがありますが、これまでビジネス書はたくさん読んできたぞ!という方も頭の整理が出来ると思います。

【投資本】

最後に投資本のジャンルです。投資ブロガーではありますが、実は今は投資本はあまり読んでいません。ですので、あくまで私が2012年に読んだ少ない本の中で良かったものを挙げたいと思います。

世界一の投資家として知られるウォーレン・バフェットが、「極めて稀に見る、実益のある本」と絶賛し、大量購入した本書を自分が経営するバークシャー・ハザウェイの株主総会で配布したという本です。本書については昨年11月下旬にブログ記事でも取り上げたところ、12月までに当ブログ経由で9冊も売れています。(参考記事:【必読】投資で一番大切な20の教え ハワード・マークス

・本書は証券会社の現役のチーフ・ストラテジストが書いた、投資経験の豊富ないかにも「通」好みのする本です。 投資における最大のリスクはダウンサイド・リスクとしたうえで「大負けしない」ためのノウハウが薄い本の中に凝縮されています。その他では、シンプルな商品への投資を薦めるヘタな投資に手を出すな!や、定番の敗者のゲーム―金融危機を超えて<原著第5版>を再読しました。

以上です。3000文字超の記事となりました。

I hope you like it.