2022年もいよいよ終わりが近くなりました。
今日は今年読んだ77冊(私としては母集団が少ない)の中から、5冊を選んで「今年の5冊」としてご紹介します。
ちなみに、今年読んだページ数は累計21,307ページでした。
お金のむこうに人がいる
これは友人がオススメしていたのを見て購入。タイトルに尽きる。我々は普段「お金」を単独で捉えがち。しかし、経済の目的はお金や仕事を単に増やすことではなく、幸せを増やすことが目的であり、お金の「むこう」には必ず人の存在があることを気づかせてくれる良書
知らないと損する年金の真実
私含めて投資に関しては詳しくても、年金については詳しくない人が多いだろう。既に受給をしている人以外の全ての人におすすめできる良書。「不安」な人は読むと安心できること請け合い。
(参考)知らないと損する年金の真実
サイコロジー・オブ・マネー
原著の副題にある通り、本書は単なるお金に関する知識ではなく、より良い人生を生きていくための知恵が詰まっている。幅広い層におすすめです。
三位一体の経営
約20年の経営コンサルティング業の経験を経て、2005年投資業界に飛び込み、今では「アジア・ベスト・ファンド賞」を受賞するなど優れた成績を残す存在となった、みさき投資株式会社の社長が著者。
経営者・投資家双方がお互いの良い点を取り入れることで、より高い次元に昇華できる。本書には、そのヒントが満載。
良い経営者は良い投資家になれるし、逆も真なりと思う。
なお前著も面白い。
世界標準の経営理論
本書はタイトル通り世界で標準的なものとして通用する経営理論を可能な限り網羅・体系的にわかりやすくまとめたもの。本書があれば、ビジネス、投資などを考える際の「思考の軸」になることは間違いなし
滅多に出現しない星5つを付与
その他
上記5点が2022年のベスト5ですが、さすがにこれだけだと寂しいので、少し追加して、これまで本ブログでは紹介していなかった作品含めてご紹介しておきます。(これは「おまけ」)
世界を見てきた投資のプロが新入社員にこっそり教えている驚くほどシンプルで一生使える投資の極意
投資に詳しくない人に投資の意味を解説するのに最適。最近、学校で投資教育を始めているが、ポートフォリオの組み方などよりも、遥かに大事な「人的資本」「人的投資」の重要性や、これを把握した上での、国際分散の考え方などが大変分かりやすく説明されている。息子にも読ませたい一冊。
魂の経営
写真フイルム市場が10分の1に縮小し、かつて業界トップだったコダックが経営破綻するという未曾有の危機を克服した富士フィルムを経営した古森氏が著者
最近話題の経営における「進化」と「探索」を見事に実践した事例であろう。
なお、後半は著者の仕事観や日本・日本企業に関する課題意識も吐露されている。
1%の努力
著者の本は初めてだが、なるほど彼が成功するわけがわかった。超合理的な思考、世の中を上から下から斜めから見る視点の重要性を痛感した。かなり幅広い内容が凝縮しており、誰でも少しは得られる点があるのではないだろうか。
ウクライナ戦争における中国の対ロシア戦略 世界はどう変わるのか
著者の遠藤誉氏は中国問題グローバル研究所所長。 1941年中国吉林省長春市生まれ。国共内戦を決した「長春食糧封鎖」を経験し、1953年に日本帰国。筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会学研究所客員研究員・教授などを歴任。著書に、『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』、『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』、『卡子(チャーズ)中国建国の残火』、『毛沢東 日本軍と共謀した男』、『ポストコロナの米中覇権とデジタル人民元』(白井一成との共著)、『習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐』など多数。
2022年2月のロシアによるウクライナ戦争について書かれている。この戦争の影の主役はアメリカであり、本書の内容もアメリカに関する記載が多い。
書名と内容はミスマッチしているが、読んで損がない一冊と言える。
40代から始める 攻めと守りの資産形成 人生GDPの増やし方
本書には、具体的な個別銘柄もお勧めの投資信託も一切出てこない。
しかし、公的年金など含めたトータルの将来設計に役立つベーシックかつ重要な情報がカバーされており、幅広い層が改めて認識しておくべき内容
極めて真っ当で真面目な一冊
なお、本ブログでは「投資本」のカテゴリーなどで、今年他にも複数の良い書籍を紹介しました。
I hope you like it.