既往投資先のメインの投信であったレオス・キャピタルワークス運用の「ひふみ投信」を大きく売却しました。
取引概要
・約定日:2018年8月13日(もうすぐ元号が変わりますので、これからは、なるべく西暦表記にします)
・単価:49,133円
・売却数:保有口数の3分の2相当
・一口コメント:ちょうど、トルコリラの騒動等で内外株式市場が大きく下げたタイミングでした。こればっかりは読めません。(ちなみに、8月17日の基準価額は48,876円)
ひふみ投信に対するこれまでのエルの評価
・日本の投信業界の中にあって、高い実績をあげて、ファンドに与えられる各種賞も連続受賞するなど名実共に優れたファンドだと思います。
・同一の運用が行われている「ひふみ投信」と「ひふみプラス」を合わせた純資産額は7,422億円と主に日本株に運用するファンドというカテゴリーに限定せずとも、既に日本を代表するアクティブ投信の一角を占める状況です。
売却した理由
(1)今後の運用パフォーマンスが悪化する懸念があること
(2)(ひふみ投信が)米国株に投資を始めたこと
(3)自分で米国株などに個別株投資をしたいこと
以上の理由は実は今から約1年ほど前(2017年7月)に、やはり既往投資残高を半減させた時(以下のリンク記事参照)と同じです。
この過去記事に書いていることに加え、最近、気になったのは直近の月次運用報告書において、ファンドとTOPIXの連動性を表すベータの値がほとんど「1」(つまり同じ動きをする)まで急速に高まっていることです。
これまでベータは大体「0.8」あたりでした。これが「守りに強い」ひふみの特徴の数字面での裏付けでもありました。
では、なぜ、ベータが急に上昇したのか?
商業的に大成功したことが「品質」維持の障害となる
それは、やはり、2017年2月に人気テレビ番組「カンブリア宮殿」で「ひふみ投信」が取り上げられ、資金が殺到したことが大きいでしょう。
レオスのHPによれば、私の投資する直販の「ひふみ投信」の純資産額が1398億円、同じファミリーファンドで運用する「ひふみプラス」(こちらは地銀等幅広い金融機関を通じて販売)が6024億円もの残高に急増しています。
これだけ資金量が大きくなると、投資先に良いものが見つかっても、自分の買いで値が上がってしまいますし、売却時は逆のことが言えます。要は図体が大きくなり、自由に動きにくくなってきているのです。
元々のファンドの商品分類上「日本株式限定」ではないファンドなので、米国株(他の外国株への投資も検討している模様)へ投資すること自体、ルール違反ではないのですが、日本の大型株の代替で流動性の高いマイクロソフト等に投資しているとの説明ぶり(正直ですが)も今ひとつ納得がいきません。
レオス自体が上場するとの観測(参考リンク)もちらほら出るほど、ビジネスは極めて順調の様ですが
最後に
1年前に売却した時の約定価額(42,223円)から昨日まで16%ほど上昇していますし、過去1年以上のスパンで見れば、間違いなく「ひふみ」に投資していた人はラッキーだったでしょう。
さて、今後はどうか?
こればっかりは断定できませんが、今後の運用パフォーマンスは過去に比べて相当程度見劣りするのではないかと、私個人は判断しました。
これまでの「ひふみ」への投資で、うん百万円のキャピタル・ゲインをいただきありがとうございました。
なお、縁を切ったわけではなく、ある程度の金額で残高を残しておりますので、引き続き、運用よろしくお願いします。
I hope you like it.
追記:2018/11/13約定(@46,011円)で、ほぼ全額売却