昨日、ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の株式を全て売却しました。
売却単価
・217.42ドルおよび217.577ドル
売却理由
経緯
・バークシャー・ハサウェイは、著名投資家ウォーレン・バフェットが会長兼CEOを務める世界最大の投資会社。収入の中心は保険ですが、鉄道や電力・エネルギー関連など幅広い事業ポートフォリオを持つ。
・投資事業は銘柄を厳選。従来、コカ・コーラなど成熟した企業への投資が主体であったが、運用資産・余裕資金の規模が増大するにつれて、投資先が変容。近年では、アップルへの大型投資で注目を集めていた。今回、バフェット自身の判断ではないものの、アマゾン・ドット・コム(AMZN)への投資が初めて明らかになったことから、バークシャーへの投資を取り止めたもの。
なぜ、売却したのか?
・かつて、ウォーレン・バフェットと言えばバークシャー・ハサウェイであり、バークシャーと言えばバフェットでした。もちろん、今でも基本的に世間ではそう捉えられています。今回もアマゾンへの投資(前回のアップルへの投資も)の主たる判断がバフェットでないにも関わらず「バフェットがアマゾンについに投資」の様なニュースが流れていました。
・でも、今回のアマゾンの件で改めて、バークシャーの投資事業の主体がバフェットから後継者へ実質的な移行が進んでいることを強く認識しました。高齢(88歳)のバフェット(副会長のチャーリー・マンガーは95歳!)ですから、ある意味それが当然ですね。
・バフェットのバークシャーを通じた投資成績が、数十年もの長きにおいて抜群の実績を残していることは有名ですが、私が先日の投稿で確認した様に最近の調子は相対的に冴えない状態です。
・私がこの様に必ずしも運用パフォーマンスの面では特別魅力的でなくなった今でも、バークシャーに投資していた理由は、私が投資する株式の性質とは異なる値動きをする傾向がある(=分散投資の観点)ことでした。アマゾンへの投資額は本投稿時点では明らかにされてませんが、相当額にのぼると推測されます。そして、この調子なら、いずれマイクロソフトへの投資も開始されておかしくありません。そうなれば、アマゾン、アップル、マイクロソフトと全て私の既往ポートフォリオの投資先と完全に重複します。
・以上の通り、バフェットが引退・死去し名実と共にバークシャーに関わらなくなる前に一足早く決断しました。
その他
・なお、バークシャーは「無配当」であることが、「高配当」株式とは別の意味で魅力的(常に有利な先で運用してくれているという意味で)でした。
・また、ポートフォリオのシンプル化を考えた時の「究極のスタイル」として「バークシャーにのみ投資する」があります。資金ニーズが出た都度、バークシャーを売却して賄うというものです。今はこのアイデアは採用されませんが、将来のバークシャーのパフォーマンス如何によっては採用されることも無きにしも非ずです。
I hope you like it.
P.S.
現在は再び投資しています。
(参考)バフェットの推薦書籍です。