つばめ投資顧問の「顧問」に就任

個別株投資の可能性とリスク

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私の投資歴は30年以上になりました。途中、業務上の制約によりインデックス投資中心に運用していた時期もありますが、「平均残高」では「個別株」投資が多いですし、それは現時点でも変わりがありません。

今回、改めて、そんな「個別株」投資について、「当たり前」のことを書いてみます。

メリット

まず、これだけ低コストのインデックス投信が普及した現在において、敢えて個別株投資を行う理由の一番大きなものは、やはり大きなリターンが狙える「可能性」があるからでしょう。

10倍となるテンバガーは無理でも、比較的短期間で数十パーセントの株価上昇や2倍になる可能性を秘めているのが個別株投資の魅力ですね。

さらに、いくら投信の保有コストが安くなったと言っても、保有コスト「ゼロ」の個別株には敵いません(笑)

加えて、私はあまり重視しませんが、株主優待の魅力もあります。

個人投資家の中には、全ての企業を丸ごと投資するインデックス投資は、自分が投資したくない企業を排除できないので、それが可能な点を個別株投資のメリットに挙げる人もいます。

それと、やっぱり、自分が好きな企業を選んで、自分だけのポートフォリオを作れる「自由度」も魅力な点だと言えるでしょう。

デメリット

一方、個別株投資のデメリットはなんでしょうか?

まず、真っ先に思い浮かぶのは、せっかく自分で労力をかけて決算書などを調べても、肝腎要の運用成績がインデックスを下回ってしまうこと

これは、かなりの確率でそうなってしまうことが、各種調査結果からは明らかになっています。私は自分が個別株投資をしている関係上、個別株投資を他人にやるなとは言わず、むしろインデックス投資だけでなく、個別株投資両方やってみることを提案しています。
(参考)インデックス運用とアクティブ運用の併用のススメ

これは、貴方にも個別株投資の才能があるかもしれないから。でも、ある程度、実践してみて芳しくない場合には「見切り」が必要かもしれません。

次にデメリットは、やはり一定の分析等に時間をかける必要があることです。これは、メリットのところで、投資商品としての保有コストがかからないことを挙げましたが、むしろ、それ以上に大きな時間と労力という「コスト」を払う必要があるということです。もっとも、この点に関しては個人差が大きく、分析が全く気にならない、むしろ楽しい・面白いと感じる人もいますけど

さらに、少額でも始めることが可能な投資信託とは違い、個別株投資で最低限の分散投資を行う場合には、必要な資金が大きくなる点はデメリットになるでしょうか

最後に、一番のデメリット。それは、最悪、投資した先の株式の価値が限りなくゼロ、紙屑になるリスクがあることです。

最近、ハワイのマウイ島で大きな山火事があり、たくさんの死傷者が出るという悲惨な出来事がありましたが、ハワイに展開する電力会社であるハワイアン・エレクトリック株式が大暴落するということがありました。

幸い私は投資していませんでしたが、ハワイという土地に思いがある人(私の新婚旅行の場所です)なら、投資してみたいと思った先かもしれません。

改めて、今回の災害と当地に集中的に展開する企業の「個別株」リスクを感じた象徴的な出来事だったと言えるでしょう。

その他一言

以上、個別株投資のメリットやデメリットを書きましたが、たぶん、他にもいろいろな視点はあろうかと思います。私の場合には概略現状以下の考えで個別株投資を行っています。

<米国株>
積極的にインデックス投資に比べて、良好なリターンを得ることを目指す「のではなく」、インデックスの値動きとは「異なる」値動きの資産を保有する目的

現在は拙著でも紹介した「最強の10銘柄」に投資しています。

<日本株>
積極的にインデックス投資に比べて、良好なリターンを得ることを目指す目的

現在は常時30から40銘柄程度の銘柄を保有し、日々の生活資金などの資金繰りに合わせて、機動的に売買

以上の通り、米国株に関しては投資金額は大きいですが、徐々に投資拡大をしているインデックス投資と個別株ではかなり「意味合い」が異なることを申し添えておきます。

I hope you like it.

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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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