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「安物買いの銭失い」は株式投資にも当てはまる

johnhain / Pixabay

「安物買いの銭失い」ということわざがあります。

故事ことわざ辞典

【読み】やすものがいのぜにうしない
【意味】安物買いの銭失いとは、値段が安いものは品質が悪いので、買い得と思っても結局は修理や買い替えで高くつくということ。

一般的には、日用品だとか家電製品などを「価格最優先」で飛びついて買うと、結果的には品質が悪くて買い直しを要したりして、むしろ「高い」買い物になることが多い、ことを指しています。

皆さんも経験ありませんか。

私の「安物買いの銭失い」の事例だと、単身赴任時代、100円ショップで爪切りを買ったら、切れ味が悪く、即最寄りの百貨店で「高級」爪切り(笑)を買い直したことがあります。

このケースですと、実際に支払ったお金の無駄は100円プラス消費税と僅かですが、買い物に要した時間が完全な無駄でした。

こうした「安物買いの銭失い」は、何も普通の買い物だけでなく、投資の世界にも当てはまるのではないか。

今回はそういう投稿です。

「割安株」の安さには理由がある

・最近は、個人の間でも簡単に株式を色々な指標でスクーリングすることが可能となりました。例えば、1株あたりの利益(EPS)に対して、株価が何倍になっているかを表すPERとか、1株あたりの純資産(BPS)と株価を比較したPBRとかで、簡単にスクーリングし比較出来ます。
・でも、誰でも分析できることは、イコール誰でもその「割安さ」(あくまで「表面的」な指標面で)に気がつくことが出来ることを意味します。
・規模が小さく、機関投資家の調査や投資の対象にならない株式では、本当に「割安」な株はまだまだ多いと思いますが、少なくとも誰でも名前を知っている有名企業には、大袈裟に言えば「世界中」からチェックが入っているので、現在の株価は相当程度「妥当」であると考えた方が良さそうです。
・これは、当然私が投資しているJTなんかにも当てはまると、少し頭をクールにする必要があるかもしれません。(ただ、JTに関して特別ネガティブな要素は現状見当たらないのでホールドしていますが)

ついつい安易に投資してしまう

・日本の株式市場に限っても何千社もの企業が上場しています。そして、こうしたPERやPBRなどの指標面では、長年欧米等の市場に比べて日本市場は「割安」です。それは、現在でもそうです。
・PERが一桁の安い株が「ゴロゴロ」しているので、投資資金に余裕があると、ついつい企業の「質」(中長期的な競争力が重要です)に関して十分な吟味をせず投資してしまう恐れがあります。冒頭に挙げた爪切りの例同様に、安いと思って投資したのに経営(指標を見ただけでは分からない)に問題があり、業績が下方修正され実際は「割高」だったなんて事にもなりかねません。

分散投資の罠

・ある程度大きな資金を投資する様になると、リスクを考えて一般的なセオリー通り投資先の数を増やして分散しようと考えます。この「分散」を目的とするあまり、既に保有している銘柄よりも「価値が低い」先にいたずらに手を広げてしまうケースがあります。私もよくこれをやって、時々投資した後で反省して軌道修正するのですが。

価格よりも「質」が大事

・この様に、無駄な投資をすると、売買コストも多くなります。本投稿は自分への戒めに書いた様なものですが、あまり株価の「安さ」ばかりにとらわれず、肝心要の企業の内容、つまり「質」への配慮をもっともっと行っていく必要がある。そう感じる、今日この頃です。

I hope you like it.

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