【システム完成】音楽に“没入”する三位一体の完成形

ここまで、3回に分けて私のオーディオシステムの中核を担う各コンポーネントをご紹介してきました。

• CDプレーヤー:Esoteric K-05XD

• スピーカー:B&W 805 D4

• アンプ:LUXMAN L-507Z

いずれも、単体で語れるだけの技術と思想、音楽への誠実さを持った製品です。

しかし、それぞれを「組み合わせてこそ」見えてくる全体像があります。

目次

オーディオは“相性”を超えた“対話”で育つ

プレーヤーが吐き出す精密な信号を、アンプがそのまま受け止め、スピーカーがそれを空気に変換して空間に放つ。

この一連の流れの中で、ひとつでもバランスが崩れると、音楽の“生命”が損なわれてしまいます。

今回、私はそれぞれの機器をじっくりと時間をかけて選びました。

ただ音が良いだけではなく、「音楽に対する姿勢や価値観が一致している」ことを基準にしました。

Esotericの解析力、LUXMANの情緒表現、B&Wの精密な描写。

この3者がそろったとき、音楽は単なる“音の集合体”ではなく、「場の空気」や「演奏者の呼吸」まで再現される体験になります。

ロックとジャズが“生演奏”になる日常

私が主に聴くジャンルはロックとジャズですが、このシステムではそれらがスタジオの息遣いやライブの空気感と共に立ち上がってきます。

• ロックではギターの鋭さと、ベースの「押し」がリアルに感じられる

• ジャズではアドリブの“揺らぎ”や、シンバルの余韻までもが空間に溶けていく

この感覚は、以前使っていたマッキントッシュ MA7200の豊かな駆動感から一歩踏み出し、音楽の細部にまで入り込む“精妙さ”を求めた結果として得られたものです。

今後の構想──「もうひとつの音楽の世界」へ

実は、将来に向けてもう1系統のシステム構築を構想しています。

現在のB&W 805 D4を軸としたシステムは、「正確で音場が広く、音楽を分析的かつ立体的に聴かせる」という方向性です。

これとは対極にある、“箱鳴り”や“情感”を重視したスピーカー──そう、Harbeth(ハーベス)のようなクラシカルな英国スピーカーを中心としたシステムを、もう一つ組んでみたいと考えています。

例えば、HL Compact 7ES-3 XD のようなモデルを、真空管アンプや中出力の純A級アンプなどで駆動するような構成。

B&Wでは決して鳴らない“木の響き”や“懐の深い温度感”を楽しむ、もうひとつのオーディオ空間──

それが、部屋の空き(息子の自立)とともに始まる“次なる旅”になるでしょう。

最後に

音楽を「より良く聴く」ことに終わりはありません。

ですが、今の私のシステムは、一つの完成形にたどり着いた確かな手応えがあります。

これからはこの環境でじっくりと音楽と向き合いながら、新たなシステムの構築や、さらに上流機器の選定にも視野を広げていきたいと思います。

ブログでも引き続き、その過程や気づきをシェアしていきますので、興味のある方はまた覗いていただけたら嬉しいです!

I hope you like it.

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