高齢者が老後に「終の棲家」として、都会に移り住む人が増えているそうです。
(参考)終の棲家、都会に求める 75歳以上の移住3割増(日経会員限定)
「鹿児島県指宿市で暮らしていた女性(82)は2年前、夫との死別をきっかけに、単身で福岡市内の高齢者向け住宅に住み替えた。関東にいる子供が出張時に立ち寄りやすく、通院や買い物にも便利な立地が気に入った。」
日経記事によれば、上記の様な他の市区町村に移り住む75歳以上の後期高齢者は10年で3割増えたそうです。
なぜ高齢者は都会へ向かうのか。
昔は「老後は静かな地方で」「生まれ育った土地で人生を終える」という価値観が強くありました。しかし現実には、地方では医療・介護サービスが限られ、買い物や通院の負担も大きくなっています。
札幌市が21年度に市外から転入してきた後期高齢者に理由を聞くと「親族との同居」に次いで「入院・入所」が多かったそうですが、「医療へのアクセス」「日常の買い物」に加え、「公共交通」「社会的つながり」が徒歩圏で完結する点こそが、都市の本当の価値だと言えます。
私も都市圏内の住み替えですが、昨年、千葉県から都内にコンパクトなマンションを購入して転居しました。私もあと2年で還暦。足元では、娯楽や文化の面での楽しみの機会が多い「都会」のメリットを存分に享受していますが、本当の老後には、上記のメリットを感じることもありそうです。
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