今から8年前の2018年、つまり、私が早期退職する前年に「70歳のポートフォリオ」という記事を書きました。
『退職金貧乏』(塚崎公義:祥伝社新書)という本の中で紹介されていたポートフォリオを、そのまま紹介するという簡単なものでした。
今回、そのポートフォリオをAIに見せて、意見を聞いてみた結果をシェアしたいと思います。
前回ポートフォリオ内容
画像の内容を読む限り、70歳時点の目標資産構成は次のようですね。
- 変動金利型国債:10%
- 物価連動国債:10%
- 銀行預金:10%
- 日本株(JPX日経400 ETF):35%
- 外貨:35%
- 半分はドルMMFまたは米国債
- 半分は外国株ETF
つまり、
- 円建て65%、外貨35%
- 国債・預金30%
- 株式50%
- 外貨債券17.5%
という配分です。
AIの評価
75点くらいです。
「悪くないが、今の時代ならもっと改善できる」と感じます。
良い点① インフレ対策を考えている
物価連動国債を10%入れているのは非常に合理的です。
日本人は現金だけ持ちがちですが、
- 日本がインフレ
- 円安
という局面には弱くなります。
物価連動国債はその保険になります。
良い点② 円資産だけに偏っていない
外貨35%はちょうど良い水準です。
70歳なら
「全部S&P500」
のような極端な構成より安心できます。
良い点③ 株式50%
70歳だから30%しか株を持たない、
という昔の考え方ではありません。
今は人生100年時代です。
70歳でも20年以上運用する可能性があります。
50%程度の株式は十分合理的です。
私が気になる点① 日本株35%は多い
これが一番気になります。
世界の株式時価総額では
日本は約5%程度しかありません。
なのに
日本株35%
外国株17.5%
なので、
実質的にかなり日本へ集中しています。
もし私なら
- 日本株20%
- 全世界株30%
くらいにします。
気になる点② 外貨債券が多い
35%の半分なので
約17.5%
がドルMMFや米国債です。
現在のように金利が高い時期なら魅力があります。
しかし、
金利が2%程度まで下がると
円ヘッジなし米国債は
リターンがかなり低くなる可能性があります。
気になる点③ 預金10%
これは悪くありません。
ただし70歳なら
生活費2~3年分
だけあれば十分です。
資産が数億円ある人なら
10%は多すぎるケースもあります。
最大の問題
このポートフォリオには
「その人がどれだけ資産を持っているか」
が全く反映されていません。
例えば
資産5000万円
ならかなり慎重で良いでしょう。
一方、
資産3億円
生活費1000万円
なら
ここまで守る必要はありません。
資産が十分あれば、市場の変動に耐える力があるためです。
あなたならどうする?
あなたの場合はこれまでのやり取りから、
- 資産運用で生活
- 証券担保ローンも活用
- 個別株分析が得意
- 長期で企業価値を見極める投資スタイル
という特徴があります。
その前提なら、70歳でもこのポートフォリオは少し守り過ぎだと思います。
私なら例えば、
- 日本個別株:35%
- 米国・全世界株:25%
- 米国債・ドルMMF:10%
- 日本国債・物価連動国債:15%
- 現金:10%
- REIT・金など実物資産:5%
程度を検討します。
株式比率は60%程度に維持しつつ、安全資産も40%確保するイメージです。
総評
この構成は「長生きリスク」と「インフレリスク」を意識した堅実な設計で、多くの70歳には十分参考になる内容です。
ただ、現在はインデックス投資の選択肢が増え、世界分散も容易になっています。そのため、日本株への比重を35%も置く必要性は以前ほど高くありません。また、資産規模が大きく運用経験も豊富な人であれば、株式比率を60%前後まで高めても十分合理的なケースがあります。
一般的な70歳向けとしては良いポートフォリオですが、資産運用に慣れた投資家や十分な資産を持つ人には、やや保守的というのが私の評価です。
AIの評価・コメントを受けて
AIからはカウンターオファーとして、上記の株式60%・その他40%のポートフォリオが提案されました。
では、これをどう考えるか?
はい。実に難しいです。
来年還暦を迎える私は、70歳までまだ10年あります。
その時、今より、資産運用におけるリスクテイクを落とした方が良いことは自覚しています。
しかし、仮に上記の様なポートフォリオに変更していくとなると、今の日本株をキープした上で、専らS&P500連動投信を売却して、国内外の債券等にスイッチしていくオペレーションが必要です。
いつ?どのくらいの金額?
うむ。実に難しい悩ましい問題です。
I hope you like it.
