つばめ投資顧問の「顧問」に就任

マニラで悪い遊びをしてきました。(フィリピン概説付き)

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エルです。

セミリタイア後、3度目の海外旅行に行ってきました。

今回、訪問地に選んだのはフィリピンの首都マニラ。

どうして、フィリピンにしたのか?

「あれ」に決まっているじゃないですか!?

フィリピン概況

・太平洋に浮かぶ7107もの島々からなる国フィリピン。大都市マニラや日本人にも人気のリゾート・セブ島など多様な顔を持つ国です。
・国の総面積は日本の約8割で、人口は2014年の段階で1億人を超え、10年以内に日本を追い越すと予測されています。
・フィリピンの数ある特徴の中でも特記されるのは「若い国」であること。平均年齢は約25歳と非常に若く(日本の約半分)、人口の増加が続いています。人口増加を背景として、近年概ね6%を超える経済成長を続けており、2050年を展望した場合、アジアでも最も将来性がある希望の星という言われ方もしています。
・島国であること、米国の支配下にあったこと、戦後は米国の同盟国としてアジア外交の要衝となってきたことなど日本との共通点が多い国です。
・我々日本人が忘れてはならないのが、フィリピンは太平洋戦争において激戦地となり、日米間の戦闘に巻き込まれる形で100万人を超えるフィリピン人が犠牲になったことです。
・概況はこれくらいにして、以下、今回の旅(結婚後、初めての海外一人旅)の中で印象に残ったことなど、書いていきますね。

フィリピンの治安

・「フィリピン」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?危険な国、貧しい国、フィリピンパブ・・・色々あろうかと思います。
・私はこれまで25くらいの国々を旅してきましたが、空港や街を歩いてみての「肌感覚」では、そんなにビクビクするような危ないところでは有りませんでした。
・ただ、公的な重要な場所だけでなく、商業施設など至るところに「銃」を構えた門番がいるので、それには少しギョッとしました。

小売業

・フィリピンの経済の特徴としてサービス業のウエイトが60%程度と非常に高いことが挙げられる。(製造業等鉱工業のウエイトは約30%、農林水産業は10%程度)。そして、個人消費がGDPに占めるウエイトが70%程度と非常に高く、逆に投資のウエイトは20%程度と必ずしも高くない。
・この様に個人消費主導の経済を目当てに、日本の小売の大手企業も参入。まず、目に付くのがコンビニの存在。セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップの店舗を実際に見た。セブンイレブンについては、6月末時点で海外に9610店舗あるが、フィリピンについては非資本系列の地元企業がライセンスを受けて展開(2000店舗以上)している模様。次に多いのが、意外にもミニストップとのこと
・昨今、アジア主要国で大きなプレゼンスを誇るユニクロは、2012年に進出して以降、積極的に展開を進め8月末時点でなんと58店舗もある。
・スターバックスが至る所にあり、マニラで遭遇する頻度は東京以上。詳細は未確認ながら、現地でガイドしてもらった方によれば「アジアで一番多い」とのこと。低所得のフィリピンの人がどうしてスタバに行けるのか?こちらのブログを参照ください。→フィリピンでスタバに人が入る理由
・これもガイドさんから「アジア一大きなモール」と言われたのですが、どうやらそれは「モール・オブ・アジア」の面積拡張に係る「計画」の模様(参考ブログ
・ちなみに、自動車は日本車が強く、シェアが一番高いのはトヨタ(40%弱でダントツ)とのこと。

マクドナルドも後塵を拝する「ジョリビー」

・ジョリビー(Jollibee)とは、フィリピンのファーストフードチェーン店。フィリピン華僑のトニー・タンが率いるジョリビー・フード・コーポレーションによる運営。2018年現在、フィリピンの他にアメリカ、香港、ベトナム、インドネシア、ブルネイ、サウジアラビア、カタール、クウェート、シンガポール、バーレーン、UAEに進出。蜜蜂を模したマスコットが特徴。
・フィリピンだけでも軽く1000店舗以上展開し、同国の外食市場(ファーストフード?)のシェアの3分の1を占め、マクドナルドが勝てない数少ない市場となっている。(参考ブログ

フィリピン人気質

高い消費性向

・お金を貯める習慣がないらしく、お金があればすぐ使う体質。そのため、給料日は「月2回」に分けて支払うのがスタンダートとのこと

音楽

・後述する場所で、現地の人と触れ合う時間があったが、そこでも感じたのは音楽好きということ。実際、カラオケは国民的に好きらしい。
・英語を話す多くの人口を抱えている国でもあり、私の好きなロック・ポップスがよく街やタクシーの中で流れていた。

スポーツ

・一番人気はバスケットボール

性格は明るい

・日本でフィリピン ・パブなどで、フィリピーナと接したことがあれば、お分かりだと思うが、明るい感じの人が多い印象。小売店舗の店員なんかも、仕事中もリラックスした雰囲気が感じられた。

家族の絆を大切にする

・家族を大事にしていて、カラオケでよく騒ぐ。子供の1歳の誕生日には、家族・友人で祝う伝統があり、そのイベント会場が上記ジョリビーになることも多い。

食事はバランスが悪い

・現地で生活する日本人に聞いた話では、肉と米を好むが野菜はあまり食べないそうで、ファーストフードの様なものを好んで食べるのが寿命が短い理由なのでは、とのこと

世界3位の英語人口

・言語はフィリピノ語(実質的にはタガログ語)が国語であるが、英語も公用語となっており、国民の多くはレベルの高い英語を操る。フィリピンの英語人口はインド、米国に次いで世界第3位と言われている。
・この英語が出来ることを武器にして、アメリカなど海外からコールセンター業務をアウトソースされ、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)が一大ビジネスとなっている。世界のアウトソーシング都市のランキングでは、インドのバンガロールに次いでマニラ首都圏が世界2位となっており、セブも10位以内
・日本でもお馴染みのレアジョブなどオンライン英会話の講師として、働く者も多い。

成長が期待される経済

・不動産は、マニラ首都圏におけるBPO関連企業の入居に伴い、オフィス需要が活況となるなど、その恩恵を受けている。
・フィリピンの人口増加は、国連が示している人口推計によれば、当面は年間1.5%のペースで増加し、2025〜30年の間には日本の人口を超えるとの予想
・フィリピンは人口の絶対数が多いだけでなく、人口動態にも極めて恵まれており、平均年齢(約25歳)が近隣諸国と比べて圧倒的に若く、生産年齢人口(15〜64歳)の総人口に占める比率が増える時期、いわゆる人口ボーナス期が2050年頃まで続くと見込まれている。
・なお、米国の格付機関にも高く評価されており、ムーディーズ、S&P共に同国の格付を投資適格であるトリプルBクラスまで引き上げている。中央銀行の運営に関しても、国際的に高い評価。

労働力の輸出という独自モデル

・国の総人口の約1割に相当する1000万人以上のフィリピン人が海外で暮らしている。多くは良質な労働力として、欧米、アジア、中東など世界中で活躍
・出稼ぎ労働者による送金額は、国内に残された家族の生活を支えるためになくてはならない存在となっており、フィリピンの名目GDPの実に10%程度の規模に相当
・こうした海外からの送金もあって、少ない給料(月収2万円程度)の割に、消費が旺盛となっている。
・ちなみに、フィリピンには、海外における雇用の促進などを目的とした専属の機関、海外雇用庁(POEA)が存在
・貿易赤字の国であるが、国際収支の観点からみると、送金が外貨獲得の重要な手段となっており、経常収支は黒字となっている。

主な課題

根深い貧困と所得格差

・高成長を続け注目される反面で、十分な雇用が生み出せていない結果、多くの貧困層を抱えるという構造的な問題を抱える。所得格差を示す代表的な指標のジニ係数をみると、フィリピンの数字は40%を上回っている。近隣諸国と比較すると、マレーシアに次いで高い。
・地域別の1人当たりGDP(2014年時点)では、マニラ首都圏では8000ドルを超える水準である一方、最小のムスリム・ミンダナオ地区では700ドル以下と、実に10倍以上の開きがある。

立ち遅れるインフラ整備

・道路、鉄道、港湾、空港、電力といった基礎的なインフラの整備が決定的に遅れている。世界経済フォーラムの「国際競争力報告」によると、2016年時点で対象138カ国中95位と非常に低い順位
・実際、通勤時間帯の道路混雑は「酷い」の一言で、雨が降ると道路(高速道路も!)に水が溜まっていた。
・台風の進路に当たり、フィリピン海プレートの存在により、地震も発生しやすく、一定の経済規模・人口を有する国では、日本同様、最も自然災害のリスクが高い国となっている。

今回の旅行での主な活動内容

城塞都市イントラムロス巡り

・ペディキャブという自転車にサイドカーを付けた乗り物(当然運転手つき)で、マニラの歩みが始まった伝統の場所を回った。スペイン統治時代には12の教会、大学、病院などが建設されたが、第二次世界大戦時、日本軍とアメリカ軍の戦闘でそのほとんどが破壊された。
・それでも、美しいスペイン情緒漂う街並みは今でも保存されており、歴史的な建築物は一見に値する。


ペディキャブのフロントガラスに備え付けの「主な観光スポット」。見難いですね。

投資用不動産の視察

・僅か2泊3日という限られた時間を有効活用するため、現地の不動産会社に1日マニラ中心部を有償で案内してもらった。(不動産だけでなく、幅広く)


2000年以降に開発が始まった計画都市「ボニファシオ・グローバル・シティ」。ここはシンガポール?というくらい整備された街。この一角は道路に水が溜まることもない。電柱は地下に埋め込み。


ある程度のグレードになると予めメイド部屋があるのが、当地の不動産の特徴

三井不動産も真っ青な綺麗なモデルルーム
・投資用不動産ではないが、海岸沿いにはフランス系のホテルがあるなど、お洒落なスポットも多数あり

カジノ視察

・現在、マニラには4つのオペレーターによりいわゆる統合型リゾートIRが運営されている。今回、マニラ初の日本資本によるIRである「オカダ・マニラ」を視察。
・2017年、最後発でオープンするも規模は最大。完成途上でしたが、とにかく大きかったです。
・ちなみに、運営しているのは上場企業の(株)ユニバーサルエンターテインメント(6425)。旧称アルゼです。

ド派手なエントランス

中では撮影できないので、外から。

平日の午前中だったので、空いていましたが、夕方や土日は混雑するとのこと

全体レイアウト。上の方はまだこれから建設予定。

マッサージ

・新興国に行ったら、安くマッサージしてもらえるのが嬉しいところ。5月のベトナムに続き、高級スパにてフィリピン伝統のマッサージ「ヒロット」を体験。75分の極楽でした。

GrabCarを利用

・配車アプリ運営企業GrabTaxi Holdings Pte Ltd.が提供するサービスを、スパが終わった後ホテルまで戻る時と帰国時のマニラ空港までの交通手段として使いました。
・現地で初めてアプリをダウンロードして使ってみましたが、全く問題なくスムーズに利用できました。いやぁ、便利な世の中になりましたな。

キャバクラ訪問

・私は詳しく調べず現地訪問しましたが、マニラにはたくさんの風俗店があるようです。その中でも、KTV(日本式フィリピンパブ、フィリピンキャバクラ)に行ってきました。最初から計画していたわけではなく、現地をガイドしてくれたお兄さんが「夜の時間もあることですし、フィリピン女性の実態を知る意味でもオススメ。ボラれることもないですから」と強く勧めてきたからです(少々、言い訳)。
・最終日の夜、フィリピンペソ(P)が余っていたこともあり、スパの後、現地事情に精通する為(勉強です)、行きました。店内の様子は日本の「高級ラウンジ」風。料金システム(イメージ)は、ワンセット90分800P、レディースドリンク350P、指名料350P、VIPルーム1000Pといった感じ。
・最初「Grand Yoko」という店に入ると、数十名の女の子がお出迎え。その中から1名指名し、VIPルームで時々カラオケを歌いながら英会話を楽しみました。
・彼女は、マニラよりも北部の出身で、マニラに来てまだ4カ月のうぶな感じの子(20歳未満?)。日本の千葉にホームステイした経験を持ち(唯一の海外経験)、東京ディズニーランドを訪問した際の写真なども見せてもらいました。
・大変、可愛いかったですが、年齢的に私の娘(仮にいたら)みたいで、恋愛感情など生じる余地はありませんでした(当然)。

カラオケの履歴。スピッツは私が歌いました。
・1件目でお金があまり減らなかったので、今度は同じ系列の「Premier Yoko」にハシゴ(笑)。こちらの方がより豪華で、同じく入り口にたくさんのレディースが鎮座しておりました。同様に指名(20代半ばくらい)。90分間、主に彼女のスマホでポップスや最近の映画のテーマソングをかけながら、一緒に歌いました。日本語を勉強熱心な彼女と過ごした時間に支払ったのは2000Pちょっとです。
・両店ともガイドしてくれた方に「安心できる店」として紹介してもらったところでしたが、この店に向かう途中にライバル店の店員の男たちに囲まれたり、呼び込みの女性から「そこの社長!」と日本語で誘われたり、店に入るまでが大変でした。ちなみに、夜の街の最大勢力は韓国勢とのこと。

総括

・初めてのフィリピンへの旅(一人旅)の報告は以上です。どうしてフィリピンを選んだのかって?はい。単純にツアー代金が安かったからです。往復ANAを利用し、ホテル2泊(1日だけ朝食付き)、往路のみホテル送迎あり、で54,690円でした。羽田で両替した3万円が余った感じです。(お土産もこの範囲で十分買えた)
・これまで行った海外旅行の中では、韓国を除き最も短い行程でしたが、かなり中身の濃い旅行になりました。現地でお世話になった方、ありがとうございました。それと、「えっ?フィリピンなんか行くの」と言わず、黙って送り出してくれた妻にもサンキューです。

I hope you like it.

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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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