つばめ投資顧問の「顧問」に就任

個人投資家の資産残高を見る場合の注意点

この記事は約3分で読めます。

最近、複数のメディアから取材依頼がありました。

他でもない、私の投資に関係した取材です。運用資産がいくらあるのですか?とか訊かれたのですが、これって「定義」により数字が変わると思ったので、ブログやマネー雑誌の記事を読む際に留意すべき点を書いておきます。

別に変わったことは書いてないですが、ご参考までに

<資産構成(例)>
まず、多くの個人投資家が使っているマネーフォワードの画面をご覧ください。こちらは、個人投資家のSOSEKIさん(ブログ:ゆるふわリーマンの、よく生きるための投資術:invest-goodlife.com)からご提供いただいたスマホのスクリーンショットです。

SOSEKIさんの場合、普通誰でもある現金・預金(マネーフォワードの場合、仮想通貨の残高も含められる)がまずあり、株式(現物)、投資信託、そして私のリクエストに応じて不動産もあります。ポイントも載っていますが、重要性が乏しいので、以下の説明では省略します。では、科目ごとに留意事項を説明します。

現金・預金・仮想通貨

・まず、ここで認識しておくべきことは、現預金は「金融資産」には含まれるが、運用資産(ここではリスク資産と同じ意味とします)ではないことです。私は現預金は金融資産の1%相当とか常になるべく持たない主義ですが、人によっては「生活防衛資金」などと称して多額の現預金をお持ちの方もいるので注意です。「金融資産」と「運用資産」は区別!
・少し悩ましいのが仮想通貨(暗号資産)の扱いです。私なら、運用資産(リスク資産)として取り扱います。ちなみに、私の残高はゼロです。

株式

・次に株式については、特に追加説明は不要ですが「現物」以外にも、「信用」取引の残高がある人もいますね。

投資信託

・ここに区分されるのは、一般の投資信託です。上場投資信託(ETF)は株式(現物)として取り扱われることが一般的です。

不動産

・不動産を自分で手入力して、合算管理している投資家は少数派かもしれませんね。私は最近マネーフォワードの管理対象としました。(参考:マネーフォワードの管理対象に自宅を追加して感じたこと
・不動産(現物)は金融資産ではありませんが、「総資産」には含まれます。なお、J-REITは株式もしくは投資信託となり、金融資産扱いとなります。

年金

・SOSEKIさんは管理対象外でしたが、年金を対象にしている人は多いと思います。私も対象に含めていますが、サラリーマン時代の厚生年金とリタイア後の国民年金の数字が「ねんきんネット」から連携されています。こちらは公的年金です。
・そして、確定拠出年金の数字がJIS&Tから連携されている人も多いと思います。私が勤めていた先は、確定給付型でしたので、iDeCoしか載ってきません。
・いずれにしても、年金の金額は年齢が高くなるにつれて大きな金額となるので、この年金の扱いをどうしているのかも、資産残高などの記事を読む際には留意が必要でしょう。
・私の感覚ではiDeCoの金額が僅かであることもあり、「年金資産」として「総資産」には含めるけども、運用資産には含めないですね。「金融資産」としても「狭義」では含めず「広義」では含めるイメージでしょうか。「年金」を含めるかどうかで金額は大違い!

負債

・最後に負債(借入)について。個人の資産状況と同様に、負債の状況も人により様々です。住宅を購入したばかりの人は通常多額の住宅ローンがあるでしょうし、私の様に返済が済んでいる人もいます。
・住宅ローンやクレジットカードなどの負債についても、その金額を勘案しないと比較は意味をなさないですね。

以上、最近の取材を契機として、気がついた点を記事にしました。

I hope you like it.

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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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