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サラリーマンの「有り難み」と「恐ろしさ」

johnhain / Pixabay

先日、テレビを観ていると、新型コロナウイルスの影響で職を失った家庭のことが取り上げられていました。

この番組を観て感じたことを今日はブログ記事にします。

サラリーマンのフリンジ・ベネフィット

フリンジ・ベネフィット(fringe benefit)とは、企業が給与外に個人に与える種々の利益をさします。 役員などが使える乗用車をはじめ、住宅・教育などの補助や、格安での職場での食事の提供、社内低利融資などです。

私もサラリーマンを30年近く勤めましたが、会社の命令で全国(海外も)に異動を命じられるかわりに、転勤地では以前は会社の社宅がありました。かなり前に、合理化の一貫ですべて社宅はなくなりましたが、厚い住宅補助がありました。

毎日の通勤で必要となる交通費も多くの企業では通勤手当が支給されていると思います。

また、勤務先の信用や勤務年数に応じて、住宅ローンなどを借りる場合でも、見えない恩恵を受けることが出来るわけですね。これらのフリンジ・ベネフィットの有形無形の恩恵をいかに受けているのか。それを現役のサラリーマンは実感することが少ないのではないでしょうか。

失って初めてわかる有り難み

ここで番組の話。お勤めのメーカーの生産がコロナの影響で急減。その企業としても、人を遊ばせておくわけにいかず、人員縮小に踏み切り、番組に登場した男性は生憎その整理の対象とされました。

つまり「失業」です。

でも、「失う」のは職だけではありませんでした。今まで当たり前のように安く住むことができた住居から、即退去を求められたのです。仕方なく、一時的にホテル住まいの生活です。

そして、番組では特に説明していませんでしたが、求職活動で移動するにもいちいちお金がかかり、定期券があった時の有り難みを感じているのではないでしょうか。

このご夫婦も「住む家がなくなることが、こんなに不便なことだとは思いもしなかった」と話していました。

依存し過ぎることのリスク

一口にフリンジ・ベネフィットといっても勤め先によって、提供されるメニュー・程度は様々です。なので、俺のところは、定期券支給ぐらいしかないぞ、という方もいるかもしれません。

でも、もし皆さんのお勤め先が気前よく住宅補助等をしてくれているのだとしたら、その恩恵に感謝するとともに、もし、何らかの事情により廃止・縮小されることも一度イメージしておくと良いと思います。恩恵が大きければ大きいほど、それがなくなった際のダメージも大きいからです。

新型コロナウイルスが経済に大いなダメージを与える今、自分が番組の登場人物と同じ境遇に陥る可能性もあるかもしれない・・・と思って。

I hope you like it.

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