つばめ投資顧問の「顧問」に就任

『お金の正体』(著:松本大)を読んで考えたこと

この記事は約4分で読めます。

今回はマネックスグループ代表取締役社長CEOでマネックス証券の会長を務めている松本大(おおき)さんの本を読んで、考えたことなどを書いてみたいと思います。

「考えたこと」なので、本の紹介記事ではありません。

私とネット証券

いきなり、本とは関係ないところから。マネックス証券はネット証券大手3社の一つですが、私は「ネット証券」なるものが世の中に誕生した時、3社ともすぐ口座を開設しました。

<楽天証券>
1999年3月24日「DLJディレクトSFG証券」設立。当然、DLJの時からのユーザーで、現在の私のメイン証券となっています。

<SBI証券>
法人として設立までの経緯はこれより前にありますが、1999年4月イー・トレード証券株式会社に商号変更し同年10月からインターネットによる取引を開始しています。

<マネックス証券>
1999年5月20日設立。当初松本氏とソニーにより設立。現在、グループとしてアメリカのオンライン証券6位「トレンドステーション」を擁する他、香港、オーストラリアにおいても個人向けに証券業を展開

なお、ネット証券ではありませんが、独立系の運用会社の先駆け「さわかみ投信」には今に至るまでご縁はありません。

私のマネックス証券に関するイメージなど

本書でも触れられている通り「個人のため」を強く意識して創業。実際、初期の頃のマネックスには既存の証券会社だけでなく、他のネット証券との間でも「商品の取扱い」において、良心的な精神が溢れていました。しかし、その後、「総合的」な品揃えになってしまい、少々残念な気がします。(楽天やSBIとの違いが感じられないという意味)

このあたりのことは、当社が2013年11月に開催したブロガーミーティング(米国株式トレードツール(β版)の紹介など)の場でも、私からハッキリと申し上げました。当時の模様を記した自分の記事は残念ながら削除(旧アドレス時代の約1600記事は削除済み)しているのですが、水瀬さんの記事をご参照ください。
(参考)マネックス証券ブロガー向けセミナーで投信ブロガーたちが直接要望しまくり(梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー)

上記記事の中で「マネックス証券は以前、先進的かつ良心的なサービスをしていたが、今はリスクの所在が判別しにくいような金融商品まで大手証券と変わらず売っているので、当初の理念に立ち返るべき」(水瀬注:某ブロガーさん、よくぞ言った!)と進言したのが私です。

松本氏のプロフィール

東大法学部卒、ソロモン・ブラザーズ・アジア証券を経て、1990年4月にゴールドマン・サックス(GS)に転じ4年後には同社のゼネラルパートナー(共同経営者)に就任。その後、GSが株式公開(IPO)する前に、同社を退職して1999年マネックス証券を設立しています。

当時、GSにとどまれば得られたであろう大金から「10億円を捨てた男」と様々なメディアで取り上げられました。私もその当時の著作中心に、少なくとも4冊は読んでいます。

本書10章「僕の正体」のところで、改めて「ご自身のキャラ」について、出身地・学歴・兄の死・お金の使い方・就職活動・これまでのキャリア、そしてマネックス創業のストーリーなどについて語っています。

高校時代は麻雀にハマり、大学時代は友人と酒を飲みながら語り合う日々・・・・(ちなみに1日で最高2升お酒を飲んだことがあるそうです)

今でこそ、官僚の人気は落ちていますが、当時、東大法学部から官僚へと進むのは王道だったのに、外資系を選んだところからして「普通」とは違いますね。

関係ないですが、私も就職活動でJPモルガン(銀行)の面接を受けてますが、当時としては珍しい外資系へのコンタクトでした。京都駅近くの都ホテルで面接を受け、次は東京で外国人相手に面接してくださいと言われましたが、前職の内定が出たのでお断りしました。もし、そちらの道に進んでいたら、今、私は全く違う人生を歩んでいたでしょう。

本書の内容

本書はお金について深く考えてみたい人全てを対象に、著者が考えるお金の3つの基本的な要素(「信頼」「価値」「想い」)を切り口として、「お金」「消費」「投資」などの正体について解きほぐしています。

個人的には7章「仮想通貨の正体」で、仮想通貨の持つ可能性について触れられている部分を興味深く読みました。プログラミングすることにより、お金に「想い」を込めることが可能・・・・詳しくは本書を手に取ってください。

普段、お金というと預金か株式か買い物のことしか連想しない堅い頭がほぐれる。そんな一冊でした。

内容自体は難しくないので、息子にも読ませてあげようと思います。

P.S.
マネックスで東大卒と言えば、内藤忍さんはお元気にされているのでしょうか

I hope you like it.

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雑感雑記
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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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