私の本を読んで「米国株、始めました!」という方々が増えており、喜んでいます。
しかし、投資はまず「始める」ことが大事ですが「いかに長く続けるか」がもっと大事です。特に初めて個別株に投資された場合には、気にするなと言っても、気になってしまうと思います。
やはり、一定の期間実体験して慣れることが必要でしょう。
でも、誰もが最初は「初心者」でした。
「投資が怖いなら早く投資を始めなさい。」
私はまだ投資を未経験の方によく言うことがあります。
それは、投資が怖い、恐ろしければ恐ろしいほど「早く」「小さく」始めることが大事ということです。
たぶん殆どの方が最低限の投資本を購入して「学習」すると思いますが、いくら机上で勉強したところで、生の人間の欲望や恐怖、世界経済の変動、天変地異などを反映して刻々と動く「マーケット」というものを肌身で感じることが出来るのは自分のカネを投資したときです。自分のカネを投資せず、いくらニュースや新聞で情報を仕入れても本当のところは絶対にわかりません。
ですから、虎の子の全てではなく、まずは少しだけ何かに投資してみる。これが大事です。インデックスファンドだろうが、アクティブファンドだろうがオッケーです。(米国株の場合は日本株と違い1株単位で投資できるので最低投資額は小さいです)
そして、投資をしばらく「続けて」みれば、投資商品の価格変動に対する自分の耐性も自ずとわかってきます。その後は、ご自分の資金力などの属性(家族の有無や職場の安定度など)に応じて、投資金額を増やしていく。そんなイメージです。商品の吟味に最初から凝りすぎない。これがポイントです。
最初から大きく投資しすぎない
投資を始めるタイミングによっては、投資して1ヵ月も経たないタイミングで数十パーセントも株価が上昇することも稀にあります。特に個別株であれば、よくあることです(逆も)。
この幸運に気が大きくなって、その後一気に資金を追加した途端、市場の方向が逆回転し、目が回る様な毎日を送る。
こんなことも、日常茶飯事です。
重要なことは「長く」市場にとどまること
投資を「小さく」「早く」始めることの重要性とともに、やはり大事なことは「いかに長く」投資を続けるか、です。
優れた企業に投資し、その企業が将来にわたって成長してくれるのであれば、必ず長い目では株価はそれに伴ったものとなります。ただ、少し難しいのは「1株当たりの利益」といったベースの部分の投資先自身の変化とは別に、マーケットという企業の「外」の状況が日々刻々と変わることです。
これは、PERに代表されます。前者がファンダメンタルズに基づくリターンだとしたら、投機リターンという言い方もできるものです。同じ利益でも、市場参加者が強気になるとこのPERが大きくなり、株価は上昇しますが、何かをきっかけに今度はPERが一気に小さくもなったりします。
このPERの伸縮が「読める」人も中にはいますが、基本はファンダメンタルズに基づくリターンです。
拙著では、このベーシックな部分で大きな間違いをしないための考え方を提示しましたので、よろしければご参照ください。
I hope you like it.