全ての外国株投資家の必読書『株式投資の未来』(ジェレミー・シーゲル)

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何をもって「投資本」と定義するかは、人それぞれですが、軽く300冊以上「投資本」を読んできた私が、自信を持ってオススメするのが本書『株式投資の未来』(ジェレミー・シーゲル)です。

初めて読んだ時、まさに「目から鱗が落ちた」経験しました。それくらい私にとっては重要図書ですし、実際「米国株投資家」を中心に熱烈な支持者がいる「定番中の定番」の本です。

今回、改めてブログタイトルの変わった当ブログ(【L】米国株投資実践日記)の記事としてアップしておきます。

ある程度投資歴のある方には今更ですが、シーゲル氏はあのウォーレン・バフェットも信頼を寄せる米ペンシルベニア大学の教授で、1994年に出版された『Stocks for the Long Run』は長期投資のバイブルとして知られています。

本作では、前著の結論を一段と掘り下げ、「成長の罠」に陥ることなく、市場平均を上回るリターンをもたらす銘柄の特徴を明らかにしています。

国家レベルや企業レベルの豊富な例(データ)を挙げて、実体経済(利益成長率)とマネー経済(株価上昇率)は別物というユニークな持論を展開。

多くの投資家は実体経済とマネー経済を混同しており”Growth Trap”に陥っている、と警告しています。この部分が私にとっては、正に”目から鱗”でした。

また、今後の投資では、先進国の高齢化、BRICSなど発展途上国の急成長を踏まえ、有望な業種、金融商品、ポートフォリオの割合など個人投資家にとって非常に参考となるシーゲル教授の持論も書かれています。

ここがポイント

リターンを左右するのは、企業の増益率ではなく、実際の増益率が投資家の期待を上回るかどうか、この1点にかかっている。

・先進国世界が目下、直面している最大の課題は①我々が必要とするモノを誰が生産するのか、②我々が保有する資産を誰が買うのか。世界の生産高の大部分を途上国経済が供給するようになれば、米国、欧州、日本の資産の大部分を途上国の投資家が所有するようになる。私の見方では、21世紀半ばには、中国、インドをはじめ若い国々の投資家が、世界の大手グローバル企業の大半で過半数を握っているだろう。

・長期的に財産を育てたいなら、単純なインデックス運用にまさる方法は無いと推奨していたが、2年がかりでかなり広範囲な調査を徹底して行った結果、この点に関する私の考えは一変した。インデックス運用は、これからもまずまずのリターンをもたらすが、(本書に説明するとおり)もっといい方法がある。

・過去半世紀、市場平均を年率9ポイント上回り、2位以下をはるかに引き離して独走した黄金銘柄はフィリップ・モリス(2003年アルトリア・グループと社名変更)。低い期待、高い成長率、高い配当利回りが噛み合って、高いリターンが実現。

黄金銘柄は、生活必需品(食料、飲料、タバコ、バス・トイレ用品、日用雑貨等)と医薬品、エネルギーのセクターの世界的に強力なブランドを構築した企業に多い

・1871年から2003年にかけて、インフレ調整ベースで、株式の累積リターンの97%は、配当再投資が生み出してきた。キャピタルゲインが生み出した部分は3%にすぎない

・中国やインドの目も眩むばかりの成長見通しをみれば、矢も盾もたまらず、こうした急成長国の銘柄を買いたくなるだろうが、それはおそらく間違い。

・1996年以降、世界市場の相関係数は一貫して上昇トレンドを描いている。

・インデックス運用に、本書の補完戦略を組み合わせると更に高いリターンを狙うことができる。3つの指針は、配当(Dividend)、国際(International)、バリュエーション(Valuation)の頭文字をとって「D-I-V」指針と呼んでいる。

<配当>
個別銘柄の選択にあたっては、持続可能なペースでキャッシュフローを生成し、それを配当として株主に還元する銘柄を選ぶ。

<国際>
世界のトレンドを認識する。このままいけば、世界経済の均衡が崩れ、中心は、米国、欧州、日本から、中国、インドをはじめ途上国世界へとシフトする(これらの市場で稼ぐ企業に投資する)。

<バリュエーション>
成長見通しに対してバリュエーションが適正な銘柄を買いつづける。IPOや人気銘柄は避ける。個別銘柄であれ業界であれ、市場の体勢が「絶対に買い」とみているうちは、買わない。

翻訳されたのが2005年と、掲載されているデータの古さは否めませんが、その事を割り引いても「読まないと損する」一冊です。

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