つばめ投資顧問の「顧問」に就任

『マネーと常識』(ジョン・C・ボーグル)はインデックス運用の入門書

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私は資産運用を始めてからしばらくは日本株を中心に、個別株式の投資を続けてきました。四半世紀以上となる運用の実践と並行して、「理論武装」のために投資本も本当にたくさん読んできました。

本書はこのブログを始めた頃(2007年)、すなわち投資の方針を変更して投資信託中心に切り替えた時期に、改めて「インデックス・ファンド」の良さを確認するために手に取った本です。(現在は米国個別株中心です。)

インデックス・ファンドの生みの親である著者が書いた本だけに、非常に説得力のある内容でした。

ここがポイント

・長期的には、株式市場のリターンは、企業が獲得した実質投資リターン(年間配当利回りと利益成長率)によって創造される。

・短期的には、投資家が企業の(1株当たりの)利益に対して払いたいと考える金額が変化することで生じる錯覚としての投機リターンは、投資リターンを増加させたり減少させたりする。しかし、長期的には、投機リターンの影響は洗い落とされる。

・投資において、資本主義の報酬を収穫するためには、株式の売買ではなく企業の保有が勝利の戦略となる。

・個別企業は衰退する。全市場型のインデックスファンドを通じて企業を保有することは、最善のリスク低減戦略である。

・投資家は市場全体のリターンのうち、実際にはすべてのリターンを受け取るわけではない。彼らは、金融仲介業者のコスト-委託手数料、運用費用、マーケティング費用、販売手数料、管理費用、法務や保管のための費用など-を市場リターンから差し引いた後の金額だけのリターンを受け取ることができる。そのうえ、不要な税金がリターンの格差を拡大する。

I hope you like it.

P.S.
改訂版があります。

ホントは教えたくない 資産運用のカラクリ 投資と税金篇 2016
今日は2003年4月に刊行された『ホントは教えたくない資産運用のカラクリ 投資と税金篇 (Wild investors) 』の全面改訂版をご紹介しておきましょう。(注:読了したのは2015年12月です)投資においては「税金」を含めたトータル...
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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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