つばめ投資顧問の「顧問」に就任

『大暴落の夜に長期投資家が考えていること』(著:ろくすけ)読了

この記事は約4分で読めます。

昔から投資ブロガー繋がりで、現在は「つばめ投資顧問」で同じ「顧問」という立場にある「ろくすけ」さんから、1月27日発売の投資本を送っていただきました。

上手く伝わるか自信がありませんが、私の感想を述べたいと思います。

本書概要

まず、本書の概要については、ブックカバーの折り返しに書いてある説明が、非常に的確にまとまっているので、その文言をそのまま引用します。

株価の正体を知れば、株価大暴落が長期投資の絶好機になる

2024年8月5日、日経平均株価が史上最大の大暴落を見せたことは記憶に新しいかと思います。株式市場に集う投資家に欲と恐怖がある限り、暴落はバブルとともにこれからも必ず訪れます。そんな株式市場についてあなたがまず知るべきなのは、「株価とは何か?」です。株価の正体を知らなければ、資産形成は困難になってしまいます。本書は、20年で資産3億円を築きアーリーリタイアした投資家が、株価の正体とあわせて暴落のメカニズムを解き明かし、それらの知見をもとに暴落時のメンタルと平時の準備、さらには投資家としての出口戦略までをも解説した、個別株長期投資ビギナー必読の一冊です。

著者プロフィール

・元サラリーマンの個人投資家
・1999年、インデックスファンドのつみたて投資から投資スタート
・2006年頃から投資方針を大きく転換、2008年インデックスファンドを解約した資金で個別株投資を始める
・2008年8月から投資ブログ「ろくすけの長期投資の旅」を開始
・2019年5月会社を早期退職してすぐ、上記ブログのドメインを変更

ちなみに、私は1991年に投資を開始、ブログは2007年12月からで、早期退職したのが著者より少し早い2019年1月です。

感想

タイトルがいい!

株式投資を長く続けていると、必ずと言って良いほど株式市場全般あるいは個別株の暴落に遭遇します。そんな時、狼狽えて保有株式を投げ売ってしまう。これが一番やってはいけないことですが、それをやる人がいるから「暴落」が起こるということを全ての投資家は再認識する必要があります。

本書では、どうして、この様な暴落が繰り返されるのか、そのメカニズムの説明から始まります。そして、重要な「メンタルコントロール」にかかる考え方や工夫について説明がなされ、その上で、単に売らないだけに終わらず、暴落時に「買い」向かうための準備の必要性を強調

具体的には「株価」というものの正体や「価格と価値の違い」、そして「文系的」投資先選定の方法や「マイ目標株価」の簡易計算方法といった著者独自のノウハウについて開陳がなされています。この部分について、本書を読んでもっと詳しく知りたくなったら、前著の併読がおすすめです。
(参考)『10倍株の思考法』(著者:ろくすけ)を読了

今回、最後まで読んだ本書を少しだけ日を空けて、ブログで紹介するため読み返してみると、本書のタイトルが秀抜であると感じました。

さて、長期投資家は大暴落時に何を考えているのか?

知りたくなった方は、ぜひ本書をご一読ください。

インデックス投資家は「降伏」している!?

新NISAで投資家の裾野が広がった2024年は投資元年と言っても支障が無い年になりました。そんな投資家の多くに支持されたのが「オルカン」に代表されるインデックファンドへの「つみたて投資」です。

本書7章では、この投資が著者の目から見れば「降伏」しているのも同然と映ると、やや刺激的・挑戦的?に、何故そう思うか大きく2つの考え方が披露されています。おそらく、この箇所については、個人投資家のタイプによって、これに賛同できる人、強く否定する人に分かれる様に思いますが、どちらの「派閥」の人も要チェックです。

私とは大きく異なる

年齢こそ私の方が少し上ですが、ブログを開始した時期、退職した時期、現在同じ「顧問」であるという共通点がある一方で、改めて私の投資スタイルとはかなり違いがあることを再認識しました。

ろくすけさんは

・日本株の個別株オンリー(私は米国株インデックス投資が金額の上ではメインで、日本株投資も併用)
・どれだけ投資先に「のめり込めるか」を最重視(私は「個別株」の素晴らしさだけでなく「恐ろしさ」も常に意識)
・信用取引は一切やらない(私は短期売買のツール)
・企業のIR窓口を通して積極的に企業内容・方針等を照会・確認(私はやりません)
・株主総会になるべく多く参加して、企業の実態把握の一助とする(ここは私も同じです)

最後に

上記の通り、私とは投資スタイルや考え方など異なる点は多いですが、本書で書かれていることは極めて「真っ当」なことばかりです。

読んでいて、襟を正さないといけない。そんな気分になりました。

株式投資とはリレーのバトンのようなもの

名言ですね

(参考)こうして私は会社勤めをしながら資産3億円を築いた…投資家がフル活用した「ネットにタダで落ちている情報」(プレジデント・オンライン)

I hope you like it.

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この記事を書いた人
エル

50代、4人家族。1991年株式投資を開始。リーマンショックの影響により過去最高の含み損を抱えるも、2009年末に復元。2011年レバレッジ投資(両建て投資)終了。2019年セミリタイア。現在は米国株を中心に運用中。趣味は読書で「積ん読」は数百冊を誇る。音楽や映画鑑賞も好きです。

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