『究極のドラッカー』(國貞克則)はドラッカー入門に好適

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今回は2013年に読んだ本の中から良かった本書をご紹介します。著者は『決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)』等会計関係のベストセラーを出している國貞克則氏。

最近、改めてドラッカーの本を読み始めているのですが、本書はその解説書として読んでみました。著者の本を読むのは、今回初めてですが、米クレアモント大学ピーター・ドラッカー経営大学院でMBAを取得しただけあって、ドラッカーのことをよく理解されているのが、読んでいてよくわかりました。

まず、ピーター・F・ドラッカーに関して簡単に触れておきます。いわゆる「もしドラ」で一般の方にも広く名前が知られるようになったドラッカーですが、「マネジメントの父」と呼ばれる著名な経営学者であり、世界中の経営者・ビジネスマンを魅了してきた存在です。自らを「社会生態学者」と名乗るように、社会を生き物として捉え、変化し続ける社会の中で組織やマネジャーが何をなすべきかを、深い言葉で語っています。

本書は、「もしドラ」でドラッカー経営学がブームになったものの、その全体像と本質を理解している人は極めて少ないとの認識のもと、一見、難解なドラッカー本をよく理解するためのポイントを簡潔にまとめたものとなっています。

ドラッカー経営学の解説書はたくさん出ていますが、その多くが解説者の意見を滔々と述べているものが多いのに対して、本書はドラッカーの思想・考え方を噛み砕いて、ドラッカー経営学の全体像(森)と本質(一本一本の木)が理解できるように工夫されています。

本書あとがきの中で「それにしてもかなりの部分でどこがドラッカーの言葉で、どこが私の意見や解説なのかわからなくなっている部分もあり」と書かれている通り、著者は相当ドラッカーと同化しているようです。

読み手の相応の経験と知識を要求するドラッカー本ですが、本書をまず読むことで、理解が進むこと請け合いです。お薦めです。

I hope you like it.