これは、「自分の身を守るため」に多くの方に読んでほしい本です。
2015年に読みました。
参考:フクシマ原発からの放射能漏洩はトンデモナイ量に!全く報道されない「トリチウム」の危険性
著者であるノンフィクション作家の広瀬隆氏は、1980年代前半から核や原子力発電の恐ろしさを著書や講演等を通じて啓蒙してきました。
その当時のことは承知しないのですが、被爆国でもある日本においては当然その主張を支持する人々もいたと思いますが、「原子力の平和利用」が世界的に唱えられる中、「原発の安全神話」が国を挙げて浸透させられていましたから、広瀬氏の主張はきっと「胡散臭い」ものとして扱われていたことでしょう。
でも、広瀬氏が東日本大震災・福島原発事故の半年前に書いた本の予想が現実のものとなった今では、彼の主張に耳を傾けないわけにはいきません。(ちなみに、私は当時その本『原子炉時限爆弾 [単行本]』を読んで戦慄を覚えました。滅多にない満足度★★★★★の本でした。 )
本書「はじめに」は冒頭こう始まります。
福島県民の肉体に迫る危険性は、報道界では切り捨てられており、大変に切迫した状況に置かれている。
(略)本書では、その数々の実害を、現在の東京を含む東日本地帯と比較しながら、これから日本で何が起こるかを予測していきたい。
はっきり言えば、数々の身体異常と、白血病を含む「癌の大量発生」、である。
と。
にわかに、信じがたいと思いますが、本書では「誰」(固有名詞)が嘘を言っているのか、また、一体全体どの位の放射能が東日本を汚染しているのか、また、海外で起こった事故の状況を踏まえどの様な被害が日本に住む我々(福島限定ではありません!)を待ち構えているのかを、具体的に「はっきり」と明言しています。(曖昧さはありません)
私は科学的・化学的な知識に疎い人間ですので、細部の理解はできませんでしたが、相当ヤバイことだけは感じ取ることができました。
本書を読まずに知らないで済ますか、知って悩むか。
それは貴方の自由です。
kindle版もあります。
I hope you like it.